2017年9月25日、26日 愛知県発酵旅行、2日目。
(みりん諸味)
みりんツアーに参加してきました。
碧南には、かつて20軒のみりん蔵があったそうですが、今は4軒残っているそうです。
その中の一軒、
角谷文治郎商店さんに、最初におじゃましました。
頂いた、「みりんの変遷」というプリントがとても参考になりました。
このツアー、
試飲、試食が豊富!
みりんの試飲だけでなく、
お餅、みりんのもろみも食べさせて頂きました。
角谷文治郎商店さん、一灯さん、杉浦味醂さん、そして
企画頂いた、里菌さん、ありがとうございました!
昔、碧南には酒蔵がたくさんあり、酒粕がたくさん出たそうです。
それを木の樽につめておいたら、2〜3年後に
そこからなんと、お酢ができていたそうです。
(ミツカンさんの始まり)
ミツカンでは、今でも「純米粕酢 山吹」
というのが売られているそうです。
(光にかざすと赤いそうです。)
酒粕からできたから、粕酢(かすず)。
みりんは、
酒粕からお酒を作り、
そこに麹ともち米を入れて、作られたそうです。
みりんは、焼酎(アルコール)でブレーキをかけながら3ヶ月、旨味と甘味のある物を作ります。
しぼると濁っていて、黄色みをおびたもの。
半年〜1年タンクに入れ、オリ下げをかねて熟成させて完成です。
アルコールは14%もあります。
角谷さんのところは、焼酎も自社生産で、
有機の原料の商品もあります。
最近では、フレンチ、スイーツ、ベーカリーなどでも、
「お米のリキュール」として、
中華料理などでも、
同じもち米のお酒、老酒(ラオチュウ)があるという事で、
使われたりしているそうです。
角谷さんの三河みりんは、近くのスーパーなどでも、手に入りやすいので、みりん初心者の方にはおすすめです!
三州三河みりん醸造元
(株)角谷文治郎商店
〒447-0843 愛知県碧南市西浜町6-3
TEL 0566-41-0748 FAX 0566-42-3931
次は、昼食で、「一灯」さんへ。
利きみりん付き、高級日本料理でしたが、ふんだんにみりん、白しょうゆ、たまりなどが使われていて、どれもすごく美味しかったです。
「一灯」のご主人の長田さんのお話も、とても参考になりました。
碧南の4社のみりんの味比べ。
きれいに色がそれぞれ違います。
個人的に一番好みは、小笠原さんのみねたから。
一般受けするのは、角谷さんのでしょう。
(どちらも、まや発酵教室にレッスンに来られた方、試飲可能です。)
一灯
https://tabelog.com/aichi/A2305/A230503/23055587/
昼食後、「杉浦味醂」さんへ。
ここでも、いろいろ試飲、試食させて頂きました。
杉浦味醂さんのみりんは、スイーツにもとても合うそうで、スイーツレシピも頂きました。
旅行から帰ってきて、私も煮切りみりんにチャレンジして、ちょっとずつ活用中です。
貴重なフネ(?)での「しぼり」の工程を見せて頂きました!
3年熟成のみりんは、とっても色が濃くて、複雑な味わいです。
同じ味醂の会社でも、それぞれ違った個性と魅力があって、面白かったです!
〒447-0814 愛知県碧南市弥生町4丁目9
TEL:0566-41-0919
勉強不足だったみりんについて、いろいろ考えることのできた1日でした。
愛知県って素晴らしいな、
と思った反面、
兵庫県の発酵も、もっと知りたい、
と思いました。
お醤油の生産が全国2位だったり、
日本酒が有名だったりする兵庫県。
こうじが最初に出来たと伝わるのも、播磨国。
私が知らないだけで、きっとたくさんの発酵スポットがあるはずです。
少しずつ、兵庫県(中心)発酵マップも作りたいし、
見学ツアーもしていきたいです。
ここ、行きたい!
ここ、気になる!
という情報がある方、ぜひ教えてください。