求められる高品質と安全性
~国産農産物の生きる道~
最近、ダイオキシンなどの汚染物質、不法農薬や過度の農薬使用、BSE(牛海綿状脳症)問題など、食の安全・安心をおびやかす出来事が頻発し、食に対する消費者の不安が高まってきている。
とくに輸入農産物を中心に、食品の表示や添加物の使用などで消費者の信頼を失いかねない事件が頻発している。
農産物の自由化が進み、海外から安い農産物が次々に輸入されるようになったのは良いとしても、その分、生産者の顔の見えない広域流通農産物が、広く出回るようになった結果といって良いだろう。
生産者一消費者の距離の近い国産農産物が見直されるようになったのはそのためで、国産農産物の生きる道として、改めて品質と安全性の一層の向上が求められるようになってきている。
消費者と生産者を結ぶ新たな試みとして、農場から食卓までの全工程で安全・安心を確保するトレーサビリティーシステムが関心を集めている。
農産物の生産、加工流通など各段階で材料の仕入れ先や食品の製造元、販売先などの記録を入力し、さらにこれを保管することで、食品のたどってきたルート・情報の追跡が可能となるシステムである。
おかげで生産者サイドからは、問題が起きたとき、原因の究明や、問題食品の追跡・回収が迅速にできるようになり、消費者サイドから見ても、食品が届くまでの情報を知ることができ、信頼や安心につながるようになった。