さて、前回はジャッキーチェンを例に

達成したいゴールの視点から、モノに対しての役割・機能を与えて応用することが大事だという話をしました。



なんであんな話を記事として書いたかというと、ヒーラーとしてもかなり応用が利く考え方だからです。



応用の前提条件としては、気の玉が作れることです。もしくは気を流せること。
※気の玉が作れるってシンプルですがかなり重要です。というか奥義です。これができるだけでも様々な応用が利きます。



そう、この気の玉や 気 そのものに役割・機能を持たせることで応用の幅が広がります。



例えば、

気の玉を下腹部に押し込むだけで下丹田の機能が生まれます。


胸に押し込めば中丹田の機能を。


頭に押し込めば上丹田の機能。


気の玉を棒状に変化させて第三軸に位置させればセンター。


線状にしたものをハムストリングス上部に擦り込めば裏転子に。




これが気の玉に役割・機能を持たせることになります。


気の性質として、気を流すと血液循環が良くなる、筋肉がゆるむ、筋肉の収縮・弛緩のコントロールがしやすくなる、拙劣だった動きが動きやすくコントロールできるようになる、などの効果が得られます。
※これは経験上のもので科学的根拠はありません。



手に気をまとわせながら、マッサージをすると圧倒的に筋肉がゆるみやすくなります。血液循環も良くなるため冷えの解消にもなります。
そのマッサージ後には動きもよくなります。

これは施術者の手に前述した気の役割を乗せて相手に伝えた、ということになります。



少し違った視点での応用としては、気の玉そのものに色々な機能を持たせることもできます。
ポイントは持たせたい機能に対する臨場感になってきます。


気の玉に下丹田という機能を持たせたい場合。
気の玉を作っている最中もしくは後に、その気の玉の中に"下丹田の機能"が入っているイメージを持つことです。


下丹田の機能はザッとあげて
腸腰筋、横隔膜、腹横筋、骨盤底筋の収縮・弛緩のコントロール
腹圧コントロール
重心コントロール
居つかなくなる
小腸含む下腹部臓器の機能改善

などです。


それら上記の機能に対するイメージを臨場感高く気の玉の中に入れることができると、ただの気の玉が下丹田の機能を持った気の玉になります。

その下丹田の機能を持った気の玉は相手のどこに押し込もうが下丹田になります。

膝に入れようが、肩だろうが、指だろうが下丹田になります。

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これは何の機能だろうか?



この機能を与えた気の玉をクライアントやモノに入れることを封入といいます。



そして、下丹田を指に入れて、下丹田と指をアンカー・トリガーとして繋げると、クライアントが指を触るだけで下丹田が生成されるようにもなります。これはセルフケアを伝える際に重宝します。


このやり方は下丹田以外の機能でも応用できます。



気の玉が作れるだけでかなり応用が利くという理由は前述した内容でわかると思います。


しかし、気の玉に役割・機能を持たせる際に注意してほしいのは繰り返しになりますが、臨場感を作れるかどうかです。
すなわち、持たせたい役割・機能に対して自身の体感が伴うかということです。



腸腰筋や腹横筋、骨盤底筋の弛緩・収縮が上手く行えない、腹圧コントロールが上手くできないという人が、はじめから下丹田の機能を持った気の玉を作るのは難しいと思います。
それらの体感がなければ臨場感は高まりにくいためです。
いくら、解剖図や運動学、身体意識の知識があってビジュアルなイメージができてもそれらを実際に体感的にコントロールしたことがなければ(ある程度の効果は得られるものの)臨場感は出しにくいものです。


だからセラピストも身体作りを怠らないようにしましょうと言われるんスよ(自戒の意を込めて)。


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下丹田の機能に対する臨場感を高めたければ、
一番手っ取り早いのは既に下丹田の臨場感が高い人から下丹田を生成してもらうことです。それから感覚を掴んで自分で何度も下丹田を作ってもいいでしょう。


それか、自分で作ったただの気の玉を下腹部に押し込み、下丹田を生成して、その感覚を捉え、強めていくことです。微弱ながらも自分で作って体感する、これは何回も何回も行いましょう。
繰り返し繰り返し行うことで少しずつ臨場感が高まってくると思います。

また、実際に下丹田に関する筋肉や腹圧のトレーニングを行ってみるのもいいと思います。




とまあ、こんな感じでヒーリングで応用するためには臨場感を高めるってけっこう重要だな、ということが掴めれば幸いです。

 
そしてこれは、抽象度を上げるって大事だけど、臨場感が伴わなければあまり意味ないですよ、という警告でもあります。


いくら良いイメージやアイデア、応用方法が思いついたってそれを実現することができなければただの空想になってしまいますから。



ジャッキーチェンだって
モノをこういう風に使うというイメージがあって、それに伴って身体をどう動かせばいいかという知識と、リアリティ(臨場感)の高い身体イメージ、実際に動かせる身体があるからこそ、あのアクションが可能なわけで、
我々凡人がジャッキーチェンのようなイスの使い方を思いついたとしても実現するのは難しいでしょう?
どうやって身体を動かしたらあんな動きができるか想像もつきませんもんね(臨場感出にくいもんね)。
できる!という人は実演してもらいたいねぇ。和製ジャッキー、見たいよ!笑



臨場感を高めるためには、
まずは最も確からしい知識を持っておくこと。
そして実際に自身の身体で体感すること。
それらの知識・体感の記憶をもとに合成して臨場感の高いイメージを生成・操作していきましょう。



ってことはやっぱり読書や気の玉の練習、身体トレーニングなどの基礎は大事っていうことですな。

うん。







長々と書いたけど、結局、基礎が大事という地味なこと言って締めちゃった!笑





おわり〜ス