和歌山駅から、おもちゃ電車に乗ったのは、夕方4時20分頃。
車内は、学生さん多数と、平日にもかかわらず、カメラを持った人たちも。
私も、乗るやいなや、しっかり写真を撮った。
おもちゃ電車の車内は、凝りに凝った内装。
椅子の種類が、いくつもあって、全部座ってみたくなる。
まるで、遊園地にあるような、楽しい電車が、普通に、通勤通学に使われている!
どんなふうに楽しいのか、詳細は、あなたがおもちゃ電車に乗った時の楽しみのために、控えておく事にしましょう。
でも、一つだけ。
おもちゃの並べられた、棚。
つり革は、みんな色違い。
左に少し見えるのは、隣の車両に行く境なのだけれど、のれんがかかっている。
そして、写真でわかるだろうか。
棚の下の椅子なのだけれど、これ、奥行きが、狭いのである。
つまり、子供用の椅子なのである。
SL人吉でも、一番景色のよく見える席には、子供用の椅子がおいてある。
水戸岡先生のデザインは、子供の気持ちをよく、くんでくれている。
なので、もと子供だった私達は、こんな、子供心を満足させるデザインに出会えると、泣けそうなくらい、うれしい。
誰にも、子供だった頃、無邪気に遊びまくっていた頃があると思う。
それから、いつしか年月が過ぎて、こんなデザインを見て、子供だった頃を思い出す。
そして、あの頃一緒にいた人たちが、何人か既に他界している事を、思い出す。
水戸岡先生のデザインを見たり、本を読んだりすると泣けてしまうのは、すべての事は過ぎ去り、失われる、という事を思い出すからかもしれない。