アベラの一等車は、2人部屋個室である。
寝ている間に移動ができるわけだから、短い旅行日数しか取れない我々には、とても便利だ。
でも、ちゃんと寝れるだろうか、体を休める事ができるだろうか。
乗る前は、結構不安だった。
実際乗った感想は、ちょっとしたホテルふう。
トイレはついていないが、小さな洗面台があり、タオルやコップ、小さな石鹸がある。
ただし、この洗面台からの水の出は、悪い。
ペットボトルでの、水の持参をお勧めする。
私は、先に書いた、「Baraka」という、日本人が飲むとお腹をゆるくしやすいミネラルウォーターを、飲まずに持っていたので、それで歯を磨いた。
窓の外は、暗闇にうかぶ、エジプトの町並み。
ナイル川に浮かぶ月。
景色は流れてゆくけれど、月はずっと同じ所にあって、我々と一緒に旅をする。
眠るのが惜しいような、個室列車の旅である。