尾鷲と熊野市の間は、車でも、列車でも、30分ほどで通り過ぎてしまう所だが、実は、このあたりは、陸の孤島と呼ぶにふさわしい秘境だ。

 

 

この一角に、楯ヶ崎という、大きな岩壁がある。

 

これが、絶景らしい。

 

 

柱状節理と呼ばれる形状で、海にそびえるその岩壁の高さは何と、100メートルあるらしい。

 

その先には、広い千畳敷が、海に向かって広がっているという。

 

 

実は、私は、ここに行った事がない。

 

何しろ、ここに行くには、難コースである国道311号線(途中、すれ違い不可の一車線道が、続いている)にある、楯ヶ崎遊歩道入り口から、40分も歩いていかなければ, たどり着かない。

 

その遊歩道も、周囲は、草木が茂り、片側に崖が見えたりする上に、人けのない、寂しい道のりの40分らしい。

 

いや、むしろ、そんな道で、人に出会うと、かえって怖いかもしれない。 

 

でもって、帰りも、そんな道を40分歩かなければ、戻れないのだ。

 

 

だいたい、国道311号線の入り口である、尾鷲、熊野市へ行くだけでも、山をはるばると越えていかなければいけない。

 

これらの町へ行くだけでも、遠くて大変だ。

 

 

こんなに、行くのが大変な所なので、本当に行く人は、あまりいないらしい。

 

私にとっては、幻の絶景だ。

 

 

しかし、最近では、ここへ船で巡る事ができるらしい。

 

釣り船を持っている所などで、巡航してくれるらしい。

 


 

いつか、この楯ヶ崎を、この目で見てみたい。

 

遠い、遥かな、絶景だけれど、生きているうちには、何とか。