自分がデザインの仕事をやっている事を知って、
知り合いがある本を紹介してくれました。
センスの哲学

センスという視覚、感覚的アプローチで表現しがちなものを言語化してくれた一冊。
有名な哲学者の方が書かれたらしい。
哲学知識0だけど、早速手に取りました
音楽、絵画、小説、映画から、洋服の着こなし・お店選びまで、
様々なジャンルにまたがり、なにかとお目見えする「センス」という指標。
そもそもセンスとは何なのか。センスが良いとはどういう事なのか?
読み進めるうちに、自分が新人へっぽこデザイナーの頃の思い出が蘇りました。
写真集のお仕事をいただき、四角い写真を紙面に配置してデザインしてたのですが
私の仕事をみて先輩デザイナーに言った言葉
「センスがない」
なんすか?センスって?解りません。教えて下さい。
へっぽこのクセに生意気だった私は先輩に食らいつく。
困り果てた先輩は、私を資料室に連れて行きました。
部屋中に保管されている、ありとあらゆる印刷物。
広告、パンフレット、チラシ、カタログ、ポスター、
先輩はそこから取り出した沢山の紙の山を、私の目の前にドサッと置き
一枚一枚手にとり、
「これはセンスがある。これはない。これはイマイチ。」
と、分類を始めました。
センスがあるものと、ないもの。
こっちにあって、あっちに無いもの。
何が違う?
書体ですか? 違います。
お洒落な飾りがついてるからですか? 違います。
見比べて、考えて、抽象化して、
その時私がつかんだのは「リズム」でした。
この「センスの哲学」でもリズムについて触れています。
有る/無い、0/1、快/不快 緊張/緩和 様々な対象が現れたり消えたりするリズムの心地よさ。
ああ、レイアウトの概念と一緒だな。と感じました。
しかもそれは2次元の紙面に限らず、空間、時間、色、味にまで当てはめるなんて。
世界をリズムで感じるのかー。
うん、なるほど。
ところで、
この本の帯には この本は「センスが良くなる本」です。と書いてあり
後半にセンスを鍛え上げるメソットが描かれています。
調子に乗っているようだけど、私はもう1ついいたい。
リズム以外にも、もう1つ気にしてほしい概念がある。
それは、バランス。
全部真っ黒でも全部真っ白でもだめ。
私たちはその間の無限のグレーの階調を行き来して生きています。
自分なりのバランスがきっとあると思う。
左右だって、味付けだって、部屋の明るさだって、色味だって、善悪だって、好きなバランスがあるはず。
自分なりですけど、リズムとバランスを掴めるようなって、
格段にデザインやレイアウトに悩む時間が減ったように思います。
それにしても
ものを見るとき、感じる時の「ある感覚」
言語化するって面白いですね。
他にも、もしかしたらあるかも。
それを見つけられたら、もっと世の中もっとクリアで素敵に見えるかも。
もし他に何かあるとしたら、皆さんは何があると思いますか?