12月の冷えた朝に走り出す
海へ向かう まっすぐな道
雲間に青空が見える
走り出すとすぐ
真正面に虹が見えた
虹の橋のたもとは建物や小高い丘に隠れて見えない
もしかして海に虹がかかっているかも
少しずついつもの砂浜が近づいてくる
遠くに水平線が見えてきた
確実に虹が海から立ち上がっているのが見えた
海から立ち上がる虹を見たのは初めてだ
そして砂浜にまで出る
海からすっと青空に伸びた虹
その虹の先が千里浜海岸の砂浜に降りた
時々その虹のたもとで白波が立っていた
かすかに虹色に染まる白波だ
立ち止まりはしなかった
延々と続く砂浜を
波打ち際を
虹を横目に走り続けた
時々大きな波がきた
自分のランニングシューズを濡らしそうになる
ギリギリのところで避けながら時々虹を見る
ふわり、ふわり
虹の下の青空をカモメが飛んでいる
一人で立ち止まりじっとその虹を見ている人がいた
そして砂浜を離れる
まだ虹は消えていなかった
虹に背中を向けてまた走り出す
振り返ることもなく