orionのアマゾンプライムビデオ鑑賞日記

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★★★★/★★★★★

 

 

(解説)

まじめだが優柔不断で、肝心なところで一歩を踏み出すことができない新米の小学校教師・岡野。

 

 

近所のママ友たちとの表面的な付き合いの陰で自分の娘に手をあげ、

自身も親に暴力を振るわれていた過去をもつ雅美。

 

 

最近感じはじめた認知症の兆しにおびえる独居老人・あきこ。

 

 

とあるひとつの街に暮らし、悩みや問題を抱えて生きるおとなと子どもたち。

彼らが、人と人とのつながりに光を見いだし、小さな一歩を踏み出していく。

 

2015年公開

 

(感想)

生の小学校をありのまま描いた作品である。

これほどまでに特別なものを取り上げてはいないスクール映画は、

今までにはなかっただろう。

学校関係者だった私にとっては、日常の学校の姿を描いたストーリーで

映画として成り立つのかという気持ちになるが、部外者にとっては、

こころに響くものがたくさんあるのだろう。

この映画は、児童虐待をテーマとしたものである。

新米の小学校教師・岡野は、タイプとしては今の小学校教師の6割くらいが当てはまる

と思われるほどの代表的な教師である。

 

 

 

あとの4割はもう少し厳しい指導やうまく指導のできる教師である。

新米の小学校教師・岡野の学級には、

まわりの子たちとうまくコミュニケーションのとれない自閉症やADHDなどの発達障害のある子

そして、家庭で虐待されている子どももいる。

30人余りの学級には、そんな子どもが少なからず在籍する。

夜尿症の子が学校でお漏らしをしたとき、

 

 

多くの親は先生に対してすまないという気持ちを持つが、

この映画のように原因が先生にあると避難する親もいる。

岡野は新米の教師なので、子どもたちから少しなめられていることから、

さらに指導が難しくなっている。

 

あやねに手をあげる母みずきは、自己嫌悪に陥っている。

 

 

そんなみずきのことを、自分もそうであると理解し共感する雅美。

 

 

雅美のような良きママ友がいて、救われるみずき。

 

自閉症のひろやと認知症気味のおばあちゃんとの会話は、こころ温められる。

 

 

岡野の出した「家族に抱きしめてもらう」という宿題を出した次の日に

抱きしめてもらってどうだったかをみんなに聞いている場面は、

脚本のせりふはないように感じる。

 

 

実際の宿題の感想は、映画の子どもたちの本当の宿題としての結果だろう。

岡野もアドリブでしゃべっているのではないか。

子どもたちの発言を聞いているとまさにドキュメンタリーである。

 

 

放課後いつも学校の校庭で一人で時間をつぶしているゆうたくん。

看護師をしているお母さんと働いていない継父のことを知る。

夜の食事はパンやインスタントものであること。

5時までは帰ってくるなといわれているゆうたくん。

そんなゆうたくんを一緒に家まで送り届ける。

 

 

ゆうたくんのごはんのことを話すと、その後継父が怒鳴っている声が聞こえてきた。

 

後日、保健室で校長先生と一緒に養護教諭に話すが、ゆうたくんの身体を見ようとしたら、制止された。

校長の言葉「そんなことしたら、親が怒鳴り込んできますよ。」「ここだけの問題じゃなくなるんだよ。」

養護教諭「そうですよね」「校長先生の言われる通りやれることには、限界があるんだから」

二人のこの言葉は、見過ごすことはできない。

学校は、虐待が疑われる児童を見つけた場合には、

教育委員会、児童相談所等に報告する義務があるのだ。

 

この映画のエンディングで、岡野先生は、ゆうたくんの家まで走っていく。

映画は、家の前でドアをノックするところで終わっている。

岡野先生のこの行動が、ゆうたくんを救うことにつながっていくと信じる。

★★★★/★★★★★

 

 

(解説)

フリーターの姉・葉月と女子高生の妹・呼春は、母の佐和と3人暮らし。14年前に女の人を作って家を出て行ったきりの、父の記憶はほとんどない。ある日、佐和から「離婚したお父さんがもうすぐ死ぬから会いに行って、ついでにその顔を写真に撮って来てほしい」と告げられる。

 

(感想)

母と娘二人の3人の会話が面白い。

14年も前に女を作って出て行った父

そんな父との思いではかすかに残っているだけだった。

 

 

ほとんど記憶にない父に会いに行く娘二人のちょっとした旅

 

 

目的は、母に頼まれて写真を撮りに行くというもの

母は父にザマアミロと言いたいという気持ちだが、娘たちにはそこまでの気持ちはないようだ。

父の実家に付くと、父の弟さん(叔父さん)に温かく出迎えられる。

そして、そこには異母のちひろという弟がいた。

 

 

お葬式の終わり、最後の場面でも、二人は父に別れを告げようとはしなかった。

また、母から頼まれた父の写真も撮ることもなかった。

父との思い出もなく、顔も分からないとはいえ、実の父に対する思いが

これほども淡泊な娘二人

叔父から、焼き場まで行って見送ってほしいと頼まれる。

 

 

伯父さんから、そんな二人に

やはり兄のこと恨んでいるだね。

でも、最後なんだから、見送ってほしいと・・・

姉の葉月は何も言わなかった。

そんな姉と妹の呼春は帰りはじめる。

妹の呼春は、姉の葉月に不満を持ちながら

帰りの途につく。

父のことは、恨んではいない。母からそんな風には

育てられていない。そのことを、姉には言ってほしかった。

 

 

姉の葉月とは対照的な呼春の心境を描いているところが、

この映画のクライマックスだと感じる。

★★★★/★★★★★

 

 

(解説)

ピーター・バーグ(『ハンコック』(08))が製作と監督を担当する『バトルシップ』は、海、空、陸を網羅し、我らが地球の生き残りを賭け、総力をあげて遥かに優れた軍力と戦う壮大なアクションアドベンチャー作品である。

 

地球とよく似た惑星が発見され、その惑星に向けてメッセージを送信するプロジェクトが起動した結果

 

突然、エイリアンの攻撃を受けることになる。

 

 

エイリアンが人類とよく似た生物であるという設定は、エイリアンに

 

注目させるのではなくバトルに注目させる意図があるのだろう。

 

 

エイリアンの攻撃により、地球の情報網がすべて切られてしまうところは、

 

すばらしい。現代文明の命は、情報伝達にある。これが無くなると、人間はどうしようもなくなる。

 

 

しかし、情報手段が無くなったときに、人間の知恵がすばらしい攻撃法を生み出すところは、観ていて快感を感じる。

 

 

エイリアンとのバトルは、CGによる迫力ある画面によってスリルが倍増している。

 

 

日本人俳優浅野忠信の演技によって日本映画的な部分を醸しだしている点もいい。

 

 

終盤の人類の反撃は、見応えがあり、痛快である。