1月15日
前回は原発がひとたび事故を起こせば、その被害はけた外れに大きいということを書いた。
よって、他の人類のいかなる発明でも事故によりそのような甚大な被害をもたらすものは無いので、比較の対象にはならないということだ。
だから,このような危険な技術はもう使うべきではないと言いたい。
こういうと、だったら今受けている便利な暮らしを放棄するというのだなと追及されるだろう。そして、停電がたびたび起きて、エアコンが使えなかったり、電車が運休したり、パソコンが使えなくてもいいんだなと言われるだろう。
もちろん、そのような便利な電化生活や産業活動が停滞していいはずがない。それは困るというのが、正直な感想である。そんなことを言うなら「原発反対だなどと言うな」というお叱りを受けるのは覚悟のうえである。
そこで、私は提案したい。
自然エネルギーをもっともっと利用するようにするべきだ。
以前にも書いたが、まず太陽。無限ともいえるほどある太陽の熱と光。これはタダである。
次に風。いわゆる風力発電である。
そして海流や波の利用。もっと簡単なのはダムまでいかない、水車利用の発電。
こうしてみると、自然がもたらしてくれているエネルギー源は色々あると思う。ほかにもあるかもしれない。
このように色々ありながら、その利用がなかなか進まないのは「コスト」の問題があるからである。
要するに一言で言えば「高い」ということである。
しかし、ここで考えてほしいことは、色々な商品も最初は高くて手が出ないのは常だということである。
たとえば、自動車。そしてパソコン、あるいは携帯電話。はたまた薄型テレビなどなど・・・。
このような商品も登場してきた初期の段階では高値の花で庶民には手が出なかったはずだ。しかし今では、これらの商品や製品の無い家庭はほとんどないだろう。薄型テレビなどにいたっては、最初のころは100万だのもっとだのと騒がれていたはずだ。それが今では、4~5万も出せば買える。ということは20分の1くらいにまで下がっているということだ。
このように、新製品は技術開発の初期にはものすごく高いけれども、普及してくるにつれて安くなるというのが資本主義社会の競争原理に基づく経済原則である。
よって、自然エネルギーの利用が今は高くついても、その利用を国家的レベルで推し進めていけば、将来はかなり安価なものになってくると思う。またその為にこそ、政府は莫大な予算をつぎ込み、研究開発を奨励すべきだと思う。そう言うと、二言目には「予算がない」というだろう。
しかし、それは間違っている。たとえば、ヤン場ダム建設の再開。あるいは整備新幹線の着工などなど・・・。
本来は削れるものがたくさんあるはずだ。あるいは後回しにしても差し支えない事業も多いように見える。
問題は原発をやめることで不足する電力を自然エネルギーで補うということが、あらゆるテーマに優先するべきだということである。
そうしないとまさに国民生活のレベルを大幅にダウンさせざるをえないことは事実である。と同時に産業活動の停滞を招き、倒産や失業がふえることもまちがいないからである。
今こそエネルギー政策を大転換し、世界に先駆けて新技術を開発すれば、その技術そのものを海外に輸出できるようになるはずだ。そうすれば国家的な収入もふえ、国民の生活も豊かになっていくはずである。まさに一石二鳥の効果が期待できるのである。