アメリカ国務省の外交官養成機関である外務職員局(FSI)は英語を母語とする方々に対する
各言語の難しさをカテゴリ化している。3つのカテゴリに分けられ、カテゴリ1からカテゴリ3に向かって順次、むずかしいくなるという定義である。
カテゴリー1は英語と密接に関係している言語で、フランス語、イタリア語、スペイン語などのヨーロッパ言語が入る。同機関が定義する日常的コミュニケーションに支障がないレベルに達するまで、575~600時間とされている。
カテゴリー3は英語のスピーカーにとって最も難しい言語であり、日本語、韓国語はここに入る。日常的・専門的コミュニケーションに支障がないレベルに達するまで、2,200時間が必要とされている。日常的・専門的コミュニケーションに支障がないレベルについては、TOEIC900点以上といわれている。
この対象となっている方々は語学的な適性があり、目的意識も明確であるが、習得時間数に大きな差があるのは興味深い。少なくとも、英語と日本語に間には言語的な関連がほとんどないことは事実であろう。
これでは、この逆はどうなのか?日本語を母語とする場合に英語がどのレベルに入るのかについては早稲田大学国際言語文化研究所のデータがあるが、4段階中、難しい方から2つ目のランクに入っている。
私見であるが、動詞、名詞などの語尾変化、語形変化などの文法的な難しさにおいては英語は他のヨーロッパ言語よりは単純であると思う。一方、音声面では他のヨーロッパ言語よりも難しいと言えるであろう。
言語的な難易度は何をもって難しいというかの定義にもよるのであると思う。