僕と元彼女の思い出
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序章~僕と彼女が出会う前~

今から遡る事2年と半年--


僕は劇団をやっていた。


もちろん、無名だ。売れてない。


それでも仲間たちと一緒にいるだけで楽しかった。


そして劇団とは別に韓国に興味を持っていた。


きっかけは2002年に少林サッカーを見てから。


もちろんあれは香港映画だけれども、


あれからアジア映画を見るようになり、


中でも韓国映画は特に面白かった。


笑いのセンスはまだまだだと思うけど、泣きのセンス、泣かせるセンスは超一流だと思う。


たいがい、一人死ぬ(^^;;


ラストもバッドエンドが多い。


なのに、なぜか「見てよかった」と思える作品が実に多い。


そうした経緯もあって、僕は韓国語を勉強することに決心した。


理由は、簡単だから。


文法が日本語とほぼ同じで「私は 学校に 行きます」でいいのだ。


最初、中国語もと考えたが中国語は英語と同じらしく


「私 行きます 学校」となるようで、どうにもムリだった。


それに韓国語は基本的に漢字の読み方が1つしかない。


【国】という漢字は日本では「こく」「くに」とあるが


韓国では「グク」としか読まない。


また、日本の漢字と同じ韻の漢字も沢山ある。


「幹部」はそのまま「カンブ」だし。


そういった経緯で僕は韓国語を勉強しだした。


本格的に勉強をし出したのは2003年の4月から、NHKラジオで、だ。


毎朝7時に起きて、7:05からのラジオに耳を傾ける。


たった20分だけどとても楽しかった。


朝日が眩しいこともあって、本当に黄金色の時間だった。


ラジオが終わると二度寝してしまったりね。


そこまで熱心にやっていたから、どうしても韓国人の友達が欲しかった。


もちろん、当時彼女はいなかったから「彼女にするなら韓国人!」と勝手に決めていた。


だもんだから、劇団の練習帰りの電車の中で、韓国人を見つけると


声をかけてみたりもした。


友達も一緒だから出来たわけであって、一人だったらとても出来ないけど。


こっちが片言の韓国語で話すと、当然向こうも韓国語で返してくる。


だけどこっちは全然分からない。ちんぷんかんぷんだ。


でも、そのたびに「もっと頑張らなくては!」と、熱が入ったもんだ。


そうこうしているうちに月日は流れ、6月の下旬、僕はいつものように


友達たちと電車にいた。演劇の練習が終わったから。


ひとりはうちの脚本家Nもう一人は、うちでチラシ作成をお願いしていたT。


高円寺から新宿に向かう途中、話が韓国の話題になっていた。


「お前(僕の事)本当に韓国好きだよな」みたいな感じで。


韓国人と友達になりたいなぁ~というような話をしているとTが


「韓国人ばっかりの町があるよ」という。すごいびっくりした。


横浜中華街はしっているが、まさかこの日本に韓国街があるとは思わなかったし。


え、どこ?と聞くと、新宿だと言う。間髪いれず僕が


「じゃあ今から行こうよ!」と半ば冗談まじりに言ったら


Tは「別にいいよ」と快諾してくれた。


電車は中野を通り過ぎ、もうそろそろ新宿。


明日の予定もない。


でもどうしよう。本当に行こうか。また今度でもいいか。


一瞬ためらったがやはり思い立ったら即行動を起こさねばと思い、


「よし、Nも行こうぜ」「えー!?俺も?別にいいけど」


とあっさりNも快諾。


Nは当時所持金がなかったので、劇団の人から金をかりて


僕たち三人は街に繰り出したのだった。


そして僕と彼女を結びつけることになるミョンジュという女性と知り合う事になる。


その続きはまた後で・・・