謹賀新年 | 城郭模型製作工房

城郭模型製作工房

城郭模型作家・島 充のブログです。日本の城郭および古建築の模型やジオラマの製作過程を公開しています。

明けましておめでとうございます。
皆様にとって素晴らしい年となりますことを。
そして模型を楽しめる平和な世の中でありますことを。

{7DA2AAB8-4B49-4F94-9786-720424B30E1A:01}

今年の始まりは安土城と醍醐寺をまず。

このブログの第1作も安土城でした。
IMG_20150514_120323230.jpg

同じ童友社のjoyjoyコレクションの安土城を使って、主郭部分から摠見寺まで入れてみました。
{06163AE1-5205-462B-B259-2AC936B4A6FC:01}

新年らしく金のバックで。

{BA955535-D23C-4FB0-8ABD-CC4A7AE6D55F:01}

天主脇から発見された礎石の新説懸け造りもつくってみました。
ついでに本丸の殿舎も懸け造りにしてみました。
{80FA2C57-5E27-4F3F-9468-B56C92FE9FD9:01}

安土城はなんでもありという懐の広さがあって好き勝手できます。

{DAB607FA-241B-4534-A9E4-7B104BCEDB36:01}

CGの画像は城の構造をみせるために樹木がほとんど無かったり、恐ろしく樹高が低かったりするので、石垣の山のイメージがありますが、私は小さい頃に訪ねた、樹々に埋もれた現在の安土城の印象が強く、大げさに植栽して緑に囲まれた姿にしてみました。

{129FD7F5-85B8-4E66-816B-385D6195FD8B:01}

摠見寺はギュッとまとめて三重塔と本堂と鐘楼だけ。
{930DB70A-0BC9-4672-9712-B63D95CA5EC4:01}

全体像。
{A980189A-83B2-4EA6-AA50-FE183A1C2A2E:01}

続いて醍醐寺。

{C755DBDF-A250-4029-B0E2-4B3AFC7292F8:01}
一番好きな五重塔と聞かれたら間違いなく醍醐寺の五重塔です。京都で一番古い建物で、全国の五重塔の中でも傑出した建築美を誇っています。

ご覧のように全体をデフォルメしたものとなっています。初春らしく桜の景色で。
{C77B8723-D916-478F-9F11-4F30BFB04EE8:01}
醍醐寺と言えば醍醐の花見。秀吉が死の半年ほど前に行った歴史に残る花見です。醍醐寺はその際に整備され、崩れかけていた五重塔は修復され、金堂は紀州の寺から移されました。醍醐寺最大の塔頭、三宝院は聚楽第を再現したともいわれ、その庭園は秀吉自ら設計しました。
{679BCD8E-C7D6-4A78-87DA-309C33C9A8B9:01}
吉野をここに移せとの命令で700本の桜が植えられたといいます。

醍醐の花見で秀吉が詠んだ歌が

あらためて名をかえてみむ深雪山
うづもる花もあらはれにけり

淀殿の返しは

あひおひの松も桜も八千代へむ
きみがみゆきのけふをはじめに

だったと記憶しています。小さい頃に録画して何度もみたNHKの「国宝への旅」のより。

秀吉が花見をしなければ、京都最古の建物も残らなかったでしょう。
{7FC07A80-4F25-446D-AAB8-2E20DA3CDC2A:01}

今年もよろしくお願い申し上げます!