姫路城廃墟仕様① | 城郭模型製作工房

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城郭模型作家・島 充のブログです。日本の城郭および古建築の模型やジオラマの製作過程を公開しています。

廃藩置県後の放置された姫路城を作ります。

使用するキットは、フジミの500分の1のものにしました。旧河合商会から発売されていたものの再販版です。

このスケールのものはいくつかあります。ベースの比較。
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左の一番大きいものは童友社のプレミアム姫路城。キットとしては最新のものです。ベースにこだわりが見られ、石畳など、現在の姫路城の地面をかなり忠実に再現しているようです。
右上が今回使用するフジミのもの。
右下は童友社のスタンダード版です。備前丸などかなりデフォルメがきついです。
石垣のモールドはフジミのものが一番細かく、スケール感に合っています。
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ちなみにプレミアム姫路城。
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石が少し大き目。しかし、積み方は雰囲気出ています。フジミの方はきれいな布目崩しになっていて、まとまりすぎています。

搦手口の石段も、プレミアム姫路城は大変細かいです。下がフジミ。
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今回は曲輪を増設しますので、あえてすっきりしたフジミを使用しました。

スタイロフォームなどで芯をつくり
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石垣をプラ板で囲い
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表面にタミヤパテを塗って石垣を彫ります。
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高さを少し強調しました。その分、辻褄が合わないところが至る所に出てきています。三国堀の深さとか。

荒れた姫路城なのですが、熊本城の古写真再現版の時と違って、古写真の忠実な再現はしません。
イメージは天空の城ラピュタや軍艦島。半ば創作作品になると思います。
山里丸の石垣も、かなり苔や蔦に覆われた状態にするつもりなので、石垣はまばらに彫っています。
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