以前作っていたものですがヤフオクで出品することにしました。

ベースは童友社のJOYJOYコレクションを使用、天守はフジミのプラモデルとすげ替えています。スケールが近かったので、まさかと思いながら合わせてみたらピッタリ。童友社のキットの天守は、少しずんぐりした感じで、壁がつるんとしているのですが、フジミの江戸城は長押がモールドされています。漆喰の塗籠壁と銅板の黒燻(くろふすべ)の塗り分けがしやすいです。シルエットもスマートなのですが、こちらは少しスマート過ぎる気もします。


小天守は実在しませんが、そのまま組み立てました。小天守台の作り直しをするのが面倒だったということもあります。樹木を植え込んで目立たないようにしました。

現在は存在しない天守を目にするのは、多くが復元図や復元模型です。これらは建物の姿を伝えるのが目的ですから、樹木などはあまり再現されません。しかし、実際には思うよりも緑に覆われていたのではないでしょうか。寛永期の江戸城は完成20年で焼失しますが、20年あれば天守周辺も緑が多くなっていたでしょう。想像に任せて多めに植栽しています。樹木超しに見る天守は、学術的な復元図などと違う、ある種のリアルさがあります。

堀にはリアリスティックウォーターを流し込んでいます。

外光で撮影してみました。

フジミの天守は軒下の角度があるため、塗籠の白壁が陰になり、外壁がほとんど真っ黒に見えてしまうのが難点です。他の建物の総塗籠の白壁との対比がおもしろいです。

童友社のJOYJOYコレクションは小さいサイズながら、ちょっと作り込めば世界が広がるとてもよくできたキットだと思います。