東京タワーといっしょ!

東京タワーといっしょ!

結婚10年目にようやく恵まれた息子は、333gのミニミニくんでした。仕事と育児と家事にてんてこ舞いの母が、あれこれと書き綴ります。

前回ブログを書いてから1年半余り。

その間、中学はどこに進学するの? 問題で右往左往していましたが、おかげさまで何とかお友達と一緒に、今お世話になっている学校の中学に上がれることになりました。

 

いやーーー正直ホッとしました。

不安が非常に強く、学習障害で読み書きに困難があって、算数も底辺も底辺。進学できても、この先ものすごく苦労するのは間違いなし! それでも、友達と一緒に中学校に行きたいという息子の希望が叶ってくれてよかったです。

 

「中学でも一緒に過ごせたらいいとは思っているから、とにかくできる限りがんばってみて」

と、5年生の終わり時点で、学校から励まされていた息子でしたが、こちらが希望した「問題用紙と回答用紙、作文用紙を拡大コピーして欲しい」という入試での合理的配慮は、得られませんでした。

そのため、事前に個別相談を申し込み、同じお題で手書きと、そうでない手段で作文を書いた時にどれほど差(漢字、文法、語彙の正しさ、文章の長さと内容の充実)が出るのかを中学校に示して、

「他の子と同じ条件で試験は受けますが、決してふざけて字を汚く書いたり、短く書いているわけではないことは知っておいてください」

とお願いしました。

 

あとはひたすら、家庭教師や支援塾、療育やデイの先生方を総動員のもと、自宅でも過去問と作文を書く練習をするのみ。

なのに、息子ときたら、まあやらない。

ゲーム、YouTube狂いで、「そろそろやめてこっちおいで、勉強するよ」と呼んでも、もうちょっともうちょっと。

このやるやる詐欺やろうが! そんななら中学行きたいとか言うな! 先生たちが一生懸命に教えてくれてるのに、ふざけんなよ!

毎夜毎夜、親子で怒鳴りあい、ど突き合い。

いや、まて。このままだと警察沙汰になっちゃうから、やめよう。時間の無駄だし、落ち着いて問題解こう。

と約束しても、また次の日には取っ組み合い。

あと半年でも試験が先だったら、私のメンタルがもちませんでした。

 

まぁそれでも、外部受験する子たちが学校に問題集を持ち込んで、休み時間もずっと解いているようになったあたりから、息子もこのままじゃマズイと思ったのか、僕もみんなと同じように受験勉強してみたいと思ったのか。

学校でも勉強してくるようになり、お世話になっている先生方からは、ものすごい集中して閃きがよくなった。これなら、受かるかもしれないと言っていただけるようになりました。

自宅では、相変わらずでしたけど、最後の半月はタブレットとswitchを親に渡して、少しはまともに勉強するように。

 

本番は、実際に試験の様子を見たわけではないので、果たしてどれだけ点数をとれたのかは不明です。

なんだかんだ言っても、小学校からの入学希望者という下駄は履かせてもらえたでしょうし。お情けかも。

それでも合格がいただけて、やったーーー!と飛び跳ねた息子の顔が見れて、とてもとても嬉しいです。

外部に出る子も多いのですが、仲が良い子が一緒に上がるので、そこも不安が強い息子にとってはありがたいです。

 

実は同時進行で就学相談も受けており、情緒が非常に脆いので、支援相当との結果をいただいていました。

落ち着いたら、そちらの話も記録したいと思います。

ひとまず、進路が決まったよという報告でした。

 

少し前に息子のキッズケータイを親と同じiPhoneに変えました。

それに伴って、これまではサーチ機能で息子の居場所を確認していたのを、家族共有をかけて「探す」でお互いの場所が分かるようにし、息子が学校から出ると通知が届くように設定。
キッズケータイでは私一人しか確認できないうえに、毎回費用が発生することに微妙にイラついていたので、これでスッキリ。
送迎を担ってくれてる祖父母はアンドロイドなので、そっちからも確認できるように今後アプリを入れるつもり。今、評価を色々と見ているのだけれど、何がいいのかな?

それと声を出して対応してあげられない場でも、LINEでやりとりできるのが非常に助かる。
さすがのデジタルネイティブ世代で、私や祖父母のスマホをいじって遊ぶうちに、自然とLINEの使い方を覚えてメッセージ送れるようになっていたのが、ここに来て役立つことに。
予測変換機能があるおかげか、意外とまともな文が届くのもまた面白い。

「お母さん今どこですか」
「いま○○出たところだよ。ちゃんと行くからバス停でまっててね」
「ありがとう」
「息子くんがバス停につくくらいに、お母さんもつくよ」
「あとどれくらいで着くの」
「あと○分くらい」
「わかった」
「駅についたよ」

駅で待ち合わせした時のやり取りだけど、これだけ見ると普通の子みたいだなって。


帰宅したら、息子が開口一番、「お母さん、テストできなかった」と。
漢字と算数のテスト、見たことのない最低点を叩き出していた。
特に算数は、具体的にお皿とお菓子を使って、散々やり方を教えたのに。せめて基礎点だけでもと、「ぜんぶ足して割る!」と何度も復唱したんだけどな。

全部足して終わらせてた。足し算はあっていたから、そこは褒めたけど、もうどうすれば良いのやら。
きっと家庭教師の先生もがっかりだよね、ほぼボランティアですごく親切に見ていただいているのに、申し訳ない。
やはり、頭の中でイメージが描けないから、何を求められているのかが分からないのだと思う。その辺の力をつけるために、どうサポートしてあげればいいのだろう。

とにかく、もう終わってしまったテストは仕方がない。
一年生から、コツコツやり直していくしかないので、時間がある日に一ユニットだけ取り組んでいるすららで、二桁の繰り上がりあり足し算をする。隣で連絡帳を書きながら、「よくできてる、すごい」と褒めまくり。息子も嬉しそう。

今のテストはできなくても、気分よく、ゆっくり、基礎から積み重ねていったら、ある時突然、脳のシナプスが繋がって分かるようになるなんて奇跡が起こってくれたらいいのにな。
ものすごく運が良い子だから、もしかしたらそんな未来もあるかもしれないなんて、夢見てしまう。