いつも、ありがとうございます
東京の片隅の手芸店で、布小物講習会の講師を始めました
主にミシンで縫うことを、時折日々のこと、好きなことを綴っています
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講習会の講師を今年から始めて、「先生」と呼ばれるようになりました
「先生」と呼ばれるのに少し慣れてきましたが、
まだ落ち着かないような恐縮してしまうような・・。
でも、今までの経験と勉強していることを総動員させて、
技術をお伝えする努力は忘れずにしていきたいと思っています
もちろん、私なりに感じる楽しさや達成感をお伝えすることも
ゆくゆくは手芸ボランティアの様なものをやってみたいな、とは思っていましたが、
40代で先生と呼ばれるコトになるとは、実は想像していなかったです。
でも、思い出してみると、
よい先生や人との出会いがあったことは、今に繋がっている、と感じます
出会えてよかった先生の1人は、小学6年時の担任の男の I 先生でした
小学校の時の私は、教室でほとんど喋らない内気な子でした。
たまに教室で喋ると「しゃべった~!」と驚かれるような子。笑。
とっても仲の良い子や家では喋れる内弁慶(?)なのだけど、
自分でもわからないけど、教室では見事にしゃべれないんですよね。
でも今では、すごくお喋りなほうでは無いけど、
細々と講習会が出来るくらいになりました
I 先生に関することで今でも心に残っていることが、ふたつあります
先生が「○○ちゃんが静かに本を読む姿、素敵ですね」と書いてくれたコト
私にとって、学校の先生にそう言ってもらえるコトは、びっくりしたことだったけど、
とても嬉しかったです
(ちょっと、恥ずかしいですが元気で明るい子になれない私としては、心にしみました)
他の人より得意だった「字が上手い」というコトは褒めてもらったことはあったのですが、
私の生まれながらの内面の個性を褒めてもらうことが無いと感じていました。
その時、「ありのままのあなたでいいんだよ」と、
(家族以外の)先生にようやく認めてもらえた気がしました
(余談ですが、外見も、こけしみたいな純和風なつくりです)
大人になっても、この言葉はいつまでも残っています
もうひとつは、絵の具で風景画を描く時間。
緑の木々のグラデーションの表現の方法を教えてもらいました
その時に色んな緑があるんだな、と気付きました
その影響で、中学の頃は水彩絵の具でグラデーションを出す絵ばかり描いてました
私が興味のあるコトに関して幅を拡げてくれました
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I 先生は、
その時の私を認めてくれて、その上で好きなコト得意なコトを深めるヒントをくれました
私の中の理想の先生は I 先生、といつも思います
今では絵は描かなくなったけど、
I 先生が、私が人とお話する講師の仕事をしているコトを知ったら、きっとすごく驚くだろうな
いつかまたお会いしたい人の1人です
I 先生に少しでも近づけるように、歩いていきたいと思います
縫い物を通して、心が和みますように