第二次世界大戦もやっぱり銀行家の仕業?

 

前回は日本の太平洋戦における国際銀行家の存在を取り上げましたが、今度は世界の方を見ていきましょう。

 

 日本が太平洋戦争を行っていた時期は、ヨーロッパでは各国が敵味方に分かれて戦争していた第二次世界大戦に当たります。

 

 私たちが受けた歴史の授業では、国の利害関係や覇権争いから戦争をしているように習いましたが、戦争ほど莫大なお金がかかるものはありません。近代以降の戦争は、その背後にある銀行家や財閥の存在抜きには起こり得ないのです。

 

 1940年の開戦当時、ロスチャイルドやロックフェラー財閥、モルガン財閥等の一部の財閥だけで世界の富の80%を所有していたと推測されます。

 

 彼らはその莫大な富を使い、戦争当時国の両側に彼らの代弁者である政治家を雇って権力の座に置き、武器を双方の国に売りつけ、戦争を起こしました。

 

 例えばナチス・ドイツです。歴史の授業では第一次世界大戦後の賠償金の支払いから苦しむドイツを立て直そうとファシズムが台頭し、ヒトラー率いるナチス・ドイツが当然現れ、連合国側の対立したと習いました。

 

 しかし、冷静に見ると、賠償金の支払いもそこそこに強大な軍隊と武器を買い揃え、工業化を推進することは、ドイツが自力だけでできたとは考えらません。どこからか資金の援助があったのが自然です。

 

 ナチスの資金はどこから来たのでしょうか。

 

 まず、ナチス・ドイツに出資していたのは、ドイツの鉄鉱石炭業のティッセン財閥でした。

 

 そしてそのティッセン財閥と資金提携をしていたのが、イギリスのロスチャイルド財閥やアメリカのロックフェラー財閥、ハリマン財閥でした。

 

 彼らは資金提供のほかにも軍需物資、化学物資の提供収容所の建設などあらゆる面でナチス・ドイツを支えていました。

 

 ちなみにナチス・ドイツに送金していたアメリカの銀行はロスチャイルド財閥が支援したハリマン財閥のユニオン・バンキング・コーポレーションです。

 

 この銀行を設立したアヴェル・ハリマンは国際銀行家であると共にアメリカの外交官として、イギリスのチャーチルやソ連のスターリンと親しい連絡を築き、戦争の遂行を指示していました。

 

 またまたちなみに親子2代で大統領を務めたブッシュ家とハリマン家の関係は深く、曾祖父のジョージ・ハワード・ウォーカーはブラウン・ブラザーズ・ハリマン銀行の頭取を務め、送付のプレスコット・ブッシュは同銀行の社長を務めていました。

 

 これらの情報は2003年に公開されたアメリカ国立図書館と議会図書館の所蔵文書により明らかにされたと言われています。

 

 

 少し脱線しましたが、ナチス・ドイツを支援したのは、ティッセン財閥以外はドイツの敵国である連合国側の財閥です。

 

 しかし、彼ら国際銀行家や財閥は、国家を超えた存在です。 国の利益でなく、彼ら自身の利益のためのみ動きます。

 

 通常の歴史では、国同士が利害関係で戦争しているように見えますが、なんてことはない、戦争のスポンサーがそれぞれの陣営に働きかけて戦争をしているだけなのです。

 

 明治維新や日露戦争と同様の構図です。

 

 それで結局ナチス・ドイツも日本と同じく敵国として仕立て上げられ、開戦。そしてボロボロになり敗戦していったのでした。

 

 

参考:THINKER署「マスコミとお金は人の幸せをこうして食べている」徳間書店(2011)