シリーズ企画 食物機能と健康 ② | 前田浩明のラボ (別室)

前田浩明のラボ (別室)

オリジン生化学研究所 所長
ただいまコーヒーブレイク中

 

 

 

 

Ⅲ長いも

 

「長いも」も、代表的なネバネバ食品の一つで

夏バテ対策にとろろそばや麦とろなどで好んで食べられています。

長いものネバネバはムチンそのものです。

 

Ⅳコンブ等の海藻

 

 

私たち日本人は海藻を好んで摂取します。

主要海藻はコンブ、ワカメ、ヒジキ、テングサ、アマノリ、モズクです。

いずれの海藻もその強弱はありますがネバネバの要素を持っています。

海藻によって成分に違いはありますが、

いずれの粘りもアルギン酸、カラギーナン、主に海藻類に含まれるフコダインなどです。

 

アルギン酸の働きとして、

血中コレステロール低下作用、有害物質の排出を助ける作用、

血圧低下作用、整腸作用が報告されています。

 

カラギーナンは消化管の保護作用、

フコダインは血液サラサラ作用、抗腫瘍活性等が報告されています。

 

海藻のネバネバ成分もまた、

食べることにより消化管の粘膜を保護したり

生活習慣病の予防に役立つことが期待できます。

 

続く。

 

オリジン生化学研究所

前田 浩明