昔々あるところに、オリビという、それはそれはバカでうるさい元シックが住んでいました。

オリビは、ミムネの道から脱落し、カラダに大怪我を負いながらも、山奥の寂れた家で家族と一緒にひっそりと暮らしていました。ある日、オリビは何を思い立ったのか、山を下りてトーイツブログ村に移り住むことを決めました。

村へ続く道はカントリーロード。ひとりぼっちをおそれずにこの道を懸命に進み、そして新しい家の庭にすだちの木を植え、その木に脱バカの願いを託して、誇りと正義のために怪我からのリハビリをしようと決心しました。

新しい村には、たくさんのブログ村の人々が住んでいましたが、そこでの暮らしは困難を極めました。オリビの新しい職場はブラック企業で、リハビリ中にもかかわらず徹夜の業務にも駆り出されました。

オリビは、現実の厳しさから幽体離脱してみたり、にんげんっていいなと言ってみたり、この村は戦場だからと自分を慰めてみたり、これでいいのだと開き直ってみたりしました。村人からのいいね!を貰えない孤独感の中、みんな違ってみんないいと、自分を奮い立たせたりもしました。

それでもオリビには、苦しい現実の中にも夢がありました。やさしくなりたい、強くなりたいとも強く思いました。村に来て111日を数える日には、ビンゴ!と記念の祝杯をし、そのまま笑いの街道を突き進みました。

オリビの家には、可愛らしい馬と鹿も住んでいました。オリビは踵に残る傷を抱えながらも、あまりにくだらない願いが消えないでいました。それは未来への夢。オリビは村を出て闊歩しながら、ドラえもんが夢をかなえてくれるがごとく、未来を空想したりもしました。

そしてオリビは、時代が変わることも予感しました。いつか、そんな時代もあったねと昔を振り返るとき、オリビはヒーローになって、バブリーに弾け、ダンスをするのだと思いました。

そして日々が過ぎ、オリビには、すだちの時が、すぐ目の前にまで来ていました。オリビは田園に立ちずさみ、これからはただ生きていくんだ、それでいいんだと思いました。この世は天使と悪魔のどちらでもないのだと、だからこれ以上、善とか悪とか深く考えすぎても良くないとも思いました。そして、オリビは、ここらで脱バカも辞めようと思い立ち、ほとんど、その場の勢いで脱・脱バカ宣言!までしてしまいました。

そしてすぐにオリビは家に帰り、家族を前にして心の中でプロポーズの想いを強くし、ふたりの誓いが永遠に煌くようにと家族の幸せを祈りました。家の外では、これからの人生は会いたい人に会いに行こうと、オリビは大きな声で、縦の糸はあなた〜横の糸は私〜と、歌を口ずさみました。

その夜、オリビは晩酌をしながら、時には起こせよムーブメント!と大声で叫び、窓に写っている素顔を褒めながら、いつもの俺らを捨てるよとぶつくさ語り、自分を壊すことを誓いました。

オリビは家族の寝顔を見ながら、未来への想いに満たされていました。その想いはアイなのか、アイでないのか、オリビにはわかりませんでした。しかし、その家族へのアイノカタチはもうあなたじゃなきゃ、きっと隙間を作ってしまうね、とオリビは心の中で思いました。

オリビの踵に残った傷は、もう既にほとんど癒えていました。そこでオリビは、怪我からのリハビリを終了することを決めました。リハビリ道具を片付け、慣れ親しんだ村から退去することも決めました。

そんなある日の昼時、オリビの家に友人のトムが訪ねてきましたが、オリビは不在だったので置き手紙を残して帰りました。続いてほそん(hosun)という人物が訪ねてきました。オリビは、その人物に、初めて会った気がしませんでした。

オリビは、庭に大きく育った木から、すだちをもぎ取ってきました。お日様は燦々と輝き、オリビはit’s SUN!と、会えなかったトムに聞こえるようにと願って英語で叫びました。

オリビは、ほそんに、新しい暮らしのアイデアのために君の声を聞かせて〜と、いろいろな質問をしました。

そして、ふたりは談笑しながら互いのアイデアを交わし、すだちから作ったゼリーを美味しく頂きました、とさ。

めでたし、めでたし。

おしまい。

(ちなみに、元ネタはコチラ)