作句する場合、よく言われるのが、次のようなこと。
・季語を説明しない。
季語の含むものや事を、あらためて言わない。
・平明非凡であること。
わかりやすさは出せても、少しばかりとはいえ、非凡さは、
なかなか。
・親戚言葉を避ける。
1句の中には、親戚ではなく、他人を入れる。
・焦点を一点にしぼり、すべてを言い尽くさない。
鑑賞者に、想像する余地を残す。わからないかもしれないと、
つい過剰説明に。
9月の兼題は「曼殊沙華」。
48句のうち、兼題投句は、傍題を含めて16句でした。
特選句は、次の通り。
・スキップの母子の声や曼殊沙華(4点)*
三太郎
[特選]
明るい曼殊沙華の続く土手を、楽しくスキップする母子の景
が鮮やかに浮んできました。──reiwa99
座五「曼珠沙華」か「秋桜」か。 通常であればスキップと
「秋桜」だろう。曼珠沙華で上五中七の景に例えばこの母と
子が黄泉の世界に遊んでいるのではと観賞した。──雷太
・曼珠沙華野仏に手を合わされて(3点)*
もゆるば
[特選]
仏様である野仏に手を合わされている作者の姿を思いました。
──mjt
・頬寄する道祖神なり曼殊沙華(2点)*
静可愛
[特選]
道祖神のそばの曼珠沙華。その風情を「頬寄する」がとても
叙情的に表していて素敵だなとおもいました。──やま男
・舞ふ蝶に妻を見るかに曼殊沙華(2点)
reiwa99
[特選]
同じ思いをすることが幾度もあります 曼珠沙華は より切な
さを伝えます──かげろふ
次回、10月分の兼題は、「紅葉」となります。
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『金蘭の会』
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◎俳句生活で学んだことを、初心者向けに、131回に亘って、綴っ
ています。
「はじめまして」(第1回)
https://ameblo.jp/originalk/entry-12515820857.html
