5月の兼題は「卯の花」。
「卯の花」で誰もが連想するのが、童謡・唱歌『夏は来ぬ』。
一番の歌詞の、「卯の花」の「匂う」「垣根」に、いかに引きずら
れずに、また、いかに離れすぎずに景を描くかが、共感を得るポイ
ントとなります。
兼題句17句のうち、上五に「卯の花や」としたものが10句。
切れ字の「や」は、強い切れ字ですので、「卯の花」を背景として
描く場合などには、「花空木」などとして下五に措いたほうがベタ
ーの場合も。
芭蕉の至言に、「言ひおほせて何かある」(去来抄)が。
「言い尽くしてしまったら、あと何があるというのか、何もないで
はないか」の意。
いかに省くか、なにを鑑賞者の想像に託すのか、思案のしどころです。
投句の48句のうち、兼題の特選句は、次の1句でした。
・卯の花の垣根を潜る幼な尻(2点)
よっちん
[特選]
幼子たちが、かくれんぼをしている景として、鑑賞しました。かわい
らしい、お尻が、見え隠れします。──ひさし
なお、兼題ではありませんが、兼題がらみでは、次のような句が。
・托鉢の僧に卯の花腐しかな(2点)
ひさし
[特選]
景が明確。この僧の立ち姿がこの季語で生きている。「僧に」の「に」
が臨場感を与えている。
凜とした僧の姿に鑑賞者も身を正す。──雷太
次回、6月分の兼題は、「紫陽花」となります。
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