
・城跡の鳴き急がざる時鳥
句会などでは、あまり期待していなかった句が高得点になったり、
本命と意気込んでいた句に、まったく点数が入らなかったりする
ことが。
こうしたことは、かなりベテランの句にも、しばしば起こることがあ
り、句会が熱を帯びてくることも。
本命とする句は、作者が時間をかけて、推敲を重ねてきたもので、
それだけ愛着が深い句となっていますが、もともとは、どこかに引
っかかるものを感じた句。
自らを振り返ってみると、 これでもか、これでもかと推敲を重ねる
うちに、愛情過多となって、逆に句自体が主観的になってしまうき
らいがあるように思われます。
そうなってしまうと、自分の句を、なかなか客観的に見ることがで
きなくなってしまいます。
そんな場合に、実践しているのが、再び原句へ戻るということ。
推敲した句が出来上がったら、それを口に出してみて、次に原句
を口に出してみます。
これを交互に繰り返しているうちに、 言う必要もないことを言って
いたり、表現が説明的になっていることに気が付くことに。
表現を単純化し、説明はぎりぎりまで抑えること。
そうすることで、余韻がうまれ、作者の言いたいことが、鑑賞者に
伝わるようになるものと思われます。
・星探す指に新樹の匂ひかな
・新緑や茶がら炒飯作りゐて