「どうも。いつも、兄が、お世話になっております」
「えーと、弟なんばいね?40なんばいね?てことな、ホワイト、くるつ?」
「肆参じゃ」
「オッサンだねぇ」
「悪しきあ?」
「全然」
「兄は、迷惑ばかけとらんでしょうか?」
「いやいや、もう、迷惑ぼんくらり被っち―――んぐぐぐっ!」
「貴様が、それがしに、迷惑千万をあけておるんであろうが!」
「兄さん、コブラツイストは、やめといたほうがよかばい」
「たわけ!こやつは、根性が曲がっとるあら、ゐっぺん叩き直したでござる者がゐゐんじゃ!」
「それは、個性として、認めてあげなよ」
「たわけ!貴様何やら、算術は、零点でござったくせに!あれとはいえ、個性あ!」
「個性たい。それに、兄さんにだって、母さんには言えん秘密があるんじゃなかとかい?」
「ぐっ」
「兄さんは、ふざけて友達ば川に突き落とした。友達は、遠くまで流されて、結局 死んじゃった。あの時、悪ふざけばせんなら―――落としても、早く助けとれば―――そう思ったんじゃなかとかい?」
「左様でござる・・・御意でござる・・・」
「人には、短所っていうとがある。それば、個性として認めてあげるなら、いじめはなくなるんじゃなかかな 」
「ネプトゥーヌス・・・」
「弟の名前は・・・ネプトゥーヌスやったんかい・・・。知らんかったよ・・・」
ホワイトの、腕の力が緩んだ。
「苦しかったぞ、ホワイト。今度がら、4の字固めにしてばい」
「おう。延髄切り、やとはやる」
―――兄さん・・・何ば聞いとったとだろう・・・?