大学時代、暇があるとキャンパス内の
芝生広場で寝転がって本を読むことが多かった
主に翻訳物のミステリーだった

 

ある日、当時親しくしてたガールフレンドと一緒の時
彼女が
「ねえ、無人島で一人ぼっちになってしまったとき
 どんな本を読みたい?」と聞いた
僕は間を入れず
「アメリカ陸軍サバイバルマニュアルⅠ&Ⅱ」
と答えた

 

「はぁ?夢の無い人ね。」
と言い放ち立ち去った

 

「ツルゲーネフの初恋」なんて答えを
期待していたのか?

 

男は生き延びなければならない(女も)
3.11.があったから余計にそう思う

 

この本は有害な動植物の解説から
汚染水の浄化方法、わなによる野生動物の捕獲方法
革はぎ、わたぬき、星による現在位置の確認
そして放射能汚染地域でのサバイバル方法まで
詳しく書いてある
いざというとき絶対手元に置いておきたい

 

ツルゲーネフは燃やして暖をとること
以上は期待できない

 

彼女とは結構気が合ったが
その後先細りになってしまった
原因は分からない
でも僕は生きている(多分彼女も生きている)

 

やっぱり「ツルゲーネフの初恋」を
ゆっくり読める人生がいい
(因みに「ツルゲーネフの初恋」は手にしたことも
 ありません)

 

***

 

2012/2/17(金) 午後 11:07