原題は"The Blind Side"
直訳すると「死角側」

 

意味は(アメリカン)フットボールの用語の一種
主人公はフットボールのスター選手
そこに至るまでの険しい道が
暖かいエピソードとともに描かれる

 

母親はドラッグ中毒、父親は不明
寝る家もなく心を閉ざしていたが
ある家族に正に「拾われ」
家族の一員として受け入れてもらい
勉学にも励み、推薦で有名大学へ進み
NFLのドラフトで1位指名を受け入団する実話

 

途中で気が付いたが
これも前回書いたのと
同じジャンルの「導く話」
受け入れ家族の母親を演じた
サンドラ・ブロックが主演女優賞を受賞している

 

話の中心はビッグマイクと
呼ばれるフットボール選手だか
作り手の目は
受け入れた母とその家族に向けられている

 

同じ学校に通う次男は
母親がビッグマイクを発見する前から
偏見なく接している

 

長女はホームレス黒人が
一つ屋根の下に住むことになっても
キレルことなく家族に従う

 

旦那は誰にも告げずに学校で
ビッグマイクの身元保証人手続き済ませる

 

家族が住む地域は
表立ってではないが偏見が残る
母の($80のサラダランチ)友達の対応も冷ややかだが
彼女は後天的居候風家族であっても
家族であれば、どんなものからも守る
強い姿勢を変えない
正に肝っ玉母ちゃん

 

友達が学校でビッグマイクのことを
何て言っているか長女に尋ねる
長女はいろんなことを言う人が
いるが気にしないと言う

 

次の場面
長女は友達と勉強している
ビッグマイクが来て
離れたテーブルに一人で座る
長女がビッグマイクのテーブルに行き
本を広げ読み始める
友達は唖然としている
ビッグマイクがびっくりして長女の顔を覗き込む
「いつも家で一緒に勉強しているでしょ」

 

これは家族の映画
家族内のリーダーシップを握る母親
母親(カミさん)を眼に見えない鎖で
放し飼いにしている旦那
親の顔色を伺わなくてもいい子の姉弟
完成された家族に突然現れる異色の家族
それでも崩れない家族の絆
実話に基づくというが
是非この家族の輪に近づきたい

 

予告編(字幕なしです)