失われたライター
スターリングシルバーのZIPPOを失くす。
そんなに愛着を持っていたわけじゃないが、いざ無くしてみると途方のない喪失感があった。
ZIPPOはいくつか持っているが、使い込んだのは今回失ったモノを含め2個しかない。
1個目は金メッキのZIPPOだったが高校の頃、友達と原宿へ上京した際に購入したモノ。
露店のおねいさんに、その頃好きだった異性の名前を彫ってもらったりしたのが懐かしい。
(今思えば非常に恥ずかしい行為だが)
二十代前半まで使ったが、その頃付き合った彼女にいつの間にか失くされる。
(これも今思えば失くしたのではなく捨てられた気がしないでもない)
今回失くしたZIPPOは特に甘酸っぱいモノは全く無く、単に銀無垢のZIPPOがほしくて
インターネット通販で購入したものだ。通常のZIPPOのサイズよりも一回りスリムなタイプで、
ショートホープの箱と合わせて持つのに良く馴染んだ。
購入直後から火の着きが悪く、分解したりなんだりといろいろ弄った結果、やたらと
火の燃え上がりが強くなり、そのくせ風が吹くと脆くもすぐ消えてしまうという、
ZIPPOらしからぬライターだった。プライベートのみならず仕事にもZIPPOを使っていたが
本当のことを言えば、仕事にはデュポンのカキーンと鳴るライターを使いたかったが、
そんなアイテムを持つ甲斐性はまだなく、TPO関係なくどこでもZIPPOを使っていた。
そして今日は100円ライター。。
煙草をやめようかと思うほどの喪失感と敗北感。
今晩のジョニーウォーカーの減りは早そうだ。