オリエントナノ便り

お客様各位

 

拝啓 新緑の候、貴社ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

 

 さて現在開催されている「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとした大阪・関西万博はどんな状況なのでしょうか?

 ニュースではチケットの売れ行きがもう一つのようですが、、、、、

 1970年に開催された日本万国博覧会では入場者は総計6,241万8,770人にも上り、約4兆9,509億円の経済効果があったそうです。

 たまたまなのですが1970年の日本万国博覧会に、日本電信電話公社及び国際電信電話公社が主催した「電気通信館」の最年少コンパニオンとして 私も参加させて戴きました。テーマは「人類の進歩と調和」で岡本太郎さんが創作された[太陽の塔]が、丹下健三さんが作られた大屋根の真ん中の穴からニョキっと顔を突き出していたのが印象的でした。岡本太郎さんは万博では新しい技術の展示が多いが、自分が表現したかったのは人間の命なんだと話されていました。

私が務めさせて戴いた「電気通信館」では、今で言えば携帯電話ですが「ワイヤレステレホン」をお客様にお渡ししブースにお座り頂き、無料で全国に通話して頂くというサービスを行い、連日長蛇の列が出来ていました。まさに今の携帯電話の始まりでしたね。

 こうして振り返り、つくづく感じるのは日本万国博覧の時代と今の関西・大阪万博では社会背景が全く違うということです。1970年の日本はこれから経済発展して行くぞという溌剌とした元気がありました。電気通信館では農協のお年寄りの団体がいらっしゃると、初めて乗るエスカレーターに驚き、ベルトの外側につかまってしまわれて、将棋倒しのように後ろに倒れて来られるのを、私たちコンパニオンが下から必死に抑えたりしました。それほど何もかもがこれからという時代だったのだと思います。

 現在はAIを始めとして新たな技術に満ち溢れていますが、今回の万博のテーマ「いのち輝く」とは何なのかじっくり考えてみたいと思いました。

 

                           令和7年5月31日          

                       代表取締役 花輪麻美