オリエントナノ便り

お客様各位

 

拝啓 残暑の候、貴社ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

 

今夏も毎日のように異常な暑さと大雨被害のニュースが流れています。

思わず暗い気持ちになってしまうので、希望のある情報を探したお盆休みとなりました。

 

その一つは戦後80年たった広島・長崎原爆投下の日8月6、9日に、東京の喜多能楽堂で上演された英語能「オッペンハイマー」でした。

舞台では、オッペンハイマーの亡霊が原子爆弾を製造した自らの行為が悲惨な結果をもたらした事を悟り、苦悩にさいなまれる様子が演じられます。そして、人類に与えた苦痛を自分が引き受ける事を誓い、不動明王から渡された剣と縄を手に、苦しみの中にある人々を救う為に力強く舞うと言う内容です。これは早稲田大学とアメリカカリフォルニア大学との共同連携事業である柳井イニシアティブが企画しました。

世界各国から集まった能のアーティスト集団「シアター能楽」が英語で演じ

「シアター能楽」の設立者、リチャード・エマートさんは「80年前に起こった事の影響は今もみんな感じている。もう一度、同じ事が起きたら絶対にいけない。これからもずっと忘れないようにしたい」と語っていたそうです。

能が英語で上演されたこと、そして原爆を落とした国の方があえてこのテーマを取り上げたという事に、何故か心和らぐものがありました。

世界はまだ捨てたものじゃないかも知れないと思えたひと時でした。

 

さて今年も会社でゴーヤが育ち、小さめではありますが美味しく頂いています。ゴーヤを食べると画期的に疲労が回復します。有難いですね。

皆様もそれぞれの方法で酷暑を乗越えておられると思います。たまに吹く秋を感じさせる風を楽しみながら、新たな初秋を迎えられますように!

何卒今後とも宜しくお願い申し上げます。              敬具

                         

                         令和7年8月31日

                        代表取締役 花輪麻美