オリエントナノ便り

お客様各位

拝啓 錦秋の候、貴社ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

 

どんな猛暑の夏が訪れようと、通りすぎれば「秋」という過ごしやすい季節が巡って来る日本。

この国に生まれたことに感謝すると共に、日本こそ世界へ今まで誰も出来なかった「未来へのメッセージ」を送って欲しいと願います。

対立する相手を批判するのでは無く、世界の状況を俯瞰しながら、冷静な人間の叡智を生み出せるのが日本人だと思います。

政治、経済、文化、特に芸術の各分野からの発信を期待したいと思います。

 

芸術と言えば今月半ばにピナ・バウシュ振り付けの「春の祭典」というダンス公演を観に行きました。今回、40人近いアフリカのダンサーが来日し、舞台一面に敷かれた土の上で肉体の限界に挑戦するかのようなダンス公演でした。

ピナは14年前にガンの告知を受けた5日後に68歳で死去しましたが、私の人生で一番好きな振付家でありダンサーでした。

私の大好きな彼女の言葉は「わたしは人がどう動くかには関心がない。何が人の心を動かすかに関心がある。」です。

 

春の祭典は、儀式、犠牲、豊穣、生、死など人間の感情の深奥を探求した作品です。なんで人は叫ぶのか、恐れるのか等、人間の根源的な動機を追及した独自の振付法で観る人の心を揺さぶりました。そして舞踊と演劇の境界線を打破し、舞台芸術に新たな方向性を与えた振付・演出家でもありました。

芸術は国・宗教・言語を超えて世界中の人の心に届く人間の宝物ですね。

 

秋の気配とともに皆様も大好きなものを奔放にそして自由にお楽しみ下さい。またくれぐれもお身体ご自愛下さいますように!

何卒今後とも宜しくお願い申し上げます。

令和6年9月30日  

          代表取締役 花輪麻美