オリエントナノ便り

お客様各位

 

拝啓 初春の候、貴社ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

 

先日テレビのインタビューで世界的なベストセラーとなった「サピエンス全史」の著者ユヴァル・ノア・ハラリ氏(イスラエルの歴史学者)の話を聞きました。彼は7年前のインタビューでAI=人工知能がもたらす脅威について語っていました。

そこでは「最も恐ろしいシナリオは意識や感情を全く持たない超越的な知的存在によって世界が支配される事です」と語り、今は停戦中ですが、イスラム組織ハマスと激しい戦闘を繰り広げるイスラエルという国で生まれ育った経験から、なぜ人類は戦争を繰り返すのかという矛盾を感じ軍事史の研究を続けたとも語っていました。

そして今一番懸念している事は、「知能と意識の分離」。歴史上、人間は「知能」と「意識」が結びついて物事を判断して来たと言います。ハラリさんは知能とは「問題を解決する能力」、意識とは「物事を感じ取る力=感情」だと説明しています。ところがこれまで密接に結び付いていた2つがAIによって分離されようとしていると語っています。企業や政府、軍隊はいずれ知能を優先し、意識=感情をないがしろにしかねないと危惧しているのです。

「今大切なのは自分が何者であるか理解すること。あなたの心はどんな声を発していますか?あなた以外にあなたの事を理解できる人は誰もいません。」と述べていました。

AI=人工知能によって世界が塗り替えられて行くのではと危惧していた私の心に鋭く飛び込んで来た言葉の数々でした。

 

新たな1年がスタート致しましたが、皆様と共に歩める幸せに感謝すると共に、自分の心の声を大切にしながら歩んでまいりたいと思います。  

どうか本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

敬具

 

                     令和7年1月31日

                           代表取締役 花輪麻美