六本木のアビーロードで月一回寺尾聰のライブをやっている話は聞いていたのですが、いつも満席で予約が取れず、一度行ってみたいと思っていました。11月は2回ありようやくチケットが取れたので行ってきました。
初めて行ったのですが、なんと私の席は一番前。
テーブルの上には可愛いメッセージカードがありました。名前まで書かれています。
飲み物など注文してくつろいでいると、知らない人が前に現れて、
「この席うるさいと思うけど大丈夫?」
と声を掛けてくれました。
顔をあげるとなんと、寺尾聰さんご本人‼️
「初めてですか?うるさくて途中で席を変えても、
おしゃべりしても全然OKだから。気楽に聴いてね。僕ももう酔ってるし」
気さくに座ってお話して下さいました。
実はその昔、目白のジャヌーと言うスポーツ用品店があって、その店から流れて来た曲が余りに素敵で思わず「これはなんて言う曲ですか」と聞いたら「寺尾聰さんの曲です」と言われたのです。その時私は「あの、俳優さんの、ですか?」と聞き返しました。その頃寺尾さんと言えば、純朴な青年の役が似合うような俳優さんで、こんなクールな都会的な曲とは結びつかなかったのです。
私は直ぐにレコードを買ってその曲が出航(さすらい)と言う曲と知り、やがて大ヒットとなり、翌年ルビーの指輪でレコード大賞をとってしまった…
その、寺尾聰さんが、こんなにいきなり、こんなに普通に出てらしてお話していると思うと。
店内は満席。ライブはやっぱり楽しい。
この譜面台のあるところで、全曲歌って下さいました。まさに目の前。こんなお席に座れるチャンスは2度と無いと思います。
バンドは7人編成で一部はアメリカの曲のカヴァーで20曲。フランクシナトラ、エルトンジョン、プレスリー、ボズスキャッグスなど懐かしい曲をロックアレンジ。メンバーには旧オックスの方も。この店は旧ビレッジシンガーズのドラマー林豊さんが経営しているそうです。
始まる前のリハーサルで、既に1本半空けたという寺尾さん、ライブ中にも水割り10杯位のんでました。
2部には、さすらい、ハバナエクスプレス、メリーゴーランド、二季物語、シャドウシティ、北ウイング、ルビーの指輪などオリジナル曲を中心に。レコードと全く同じアレンジ、同じ声、同じ歌い方。生で聞けるなんてなんて贅沢な🥰 全40曲を歌われました。
バンドと一緒にベースギター🎸を弾きながら、チューニングしながら、パーカッションもしながらの40曲。凄い。改めて素晴らしいミュージシャンであることを実感しました。
もう一つ驚いたことがあります。携帯の電波を探して席に戻ると、なんとアコリットのオーナーでシャンソン歌手の高梨 雄太郎君とお母様が左隣の席に。お母様とすっかり音楽話で盛り上がりました。
俳優寺尾聰さんは渋い役が多くなって来ましたが、
ミュージシャンの寺尾聰さんは、永遠の不良少年のようでとても魅力的でした。
いつまでも、素敵な歌を聴かせて下さい。
ライブハウスは出演者を身近に感じられ、お客様同士もお話しできて、やはり楽しい‼️
余韻を残して、スウィングしながら帰りました。
来月は12月8日です。