今日、ブルースウィリスさんが失語症により俳優を引退の発表をしました。
私のCDのプロフィールにも公表しているように、私も構音障害と失語症でした。
2009年にモヤモヤ病を発症し、左脳の言語をつかさどる部分の血管が消滅、失語症になってしまったのです。
モヤモヤ病は日本人特有の難病で、左右の脳の血管が無くなる病気です。
徳永英明さんがなられたので有名になったのですが、徳永さんは発症前に過呼吸になった時点で病気が発見されています。
血管が無くなれば当然細胞は壊死してしまうので、
発症した日に日突然に何も話せなくなりました。
字も書けなくなりました。
足し算も引き算も出来ないし、テレビを見ても筋も何も分からなくなりました。
勿論緊急入院したのですが、仕事はすべてキャンセル。
2か月後くらいにサヘルローズさんとの対談の予定があったので、病室で
「みなさん、こんにちは」
のフレーズを何度も何度も練習したけれど、これだけの言葉も覚えられず言うことが出来ませんでした。
来る日も来る日も泣いてばかりいました。
このまま仕事は続けられないだろうし、私はどうなってしまうのだろう。
言語のリハビリ医の先生のところに行きましたが、
「2分間で知っている限りの動物の名前を言ってみて下さい」
と言う問いに答えられたのは、2つか3つ。
転院して脳血管をつなぐバイパス手術を終え、退院できたのは4か月過ぎた桜満開のころでした。
それでもリハビリ医の先生の無理のない指導のおかげで、退院する頃には簡単な会話は何とか出来るようになっていました。
ですが今回ブルースウィリスさんが病気を公表したので、実態が分かっていただけるかと思いました。
早くは喋れない
難しい言葉は喋れない
大きい声、高い声は出ない、
人の前では緊張してしまう
言葉が出て来ない
など以前に比べると30~40%程度しか話せず、退院後すぐに予定されていたラジオ収録も
不本意ながら編集でつないでいただきました。当然ながら、仕事先には病気のことは伏せていました。
ですがある日リハビリの為に通院していると
「歌を習うと改善されるかもしれません」
と言われ、それまでカラオケにも行ったことが無かったのですが、
藁をも掴むつもりで習いに行ったのです。
病気から13年、嘘のようですが
今では誰も病気にかかったことに気が付きません。
たまにその頃のことを話すと
「私もかかったことある~ショウガ茶がいいのよね」(風邪と間違えている)
「美智子様がなった病気ね」(失声症とは違います)
と言われて、皆さんに軽い病気だと思われてしまいますが、
同じ病気にかかった知人も社会復帰できず引退しています。
決して誰でも簡単に治る病気では無く、
リハビリの先生にも私が一番治った例かも知れないと言っていただいています。
今回のCDは、失語症から治った歓びを込めて
La Goia としました。
参加して下さったミュージシャンの方々も、
聞いて下さったかたにも、私が失語症になってから歌を初めたとは思われていないくらい自然に声が出ています。
レコーディングした曲は12曲で、日本語、イタリア語、ポルトガル語で、もちろん歌詞と楽譜は暗記しています。
手術をして退院した日の私。
ブルース ウィリスさん!
出来ることなら引退なんて言わないで、アクションではない映画もありますし、
少しでも可能性があるならNever Give UPして欲しいです!
みんなに勇気を与えていただけたら嬉しいです。





