新国立劇場です。
オペラ評論家の方のセミナーを見て予習して行きました。
前にヴェローナで見たのですが、フランス語のオペラなので、不明点が沢山あったのです。
セミナーでは、マリオデルモナコ、ドミンゴ、カレーラスの演じたホセを見せていただき楽しかったです。
芸術監督と指揮が大野和士さん
演奏もセットも素晴らしかったです。
この先は、ご覧になる予定の方は、読まないほうが良いと思います。
◇まずびっくりしたのが上演前に、ホセ役の村上敏明さんが体調不良で
演技だけなさり、歌は袖でこの役をカヴァーしていた村上公太さんが歌うと告げられて・・
敏明さんの説明を前日のセミナーで聞いて期待していただけに驚愕!
代役ならわかりますが、主演が口パクで袖の人が歌うオペラなんてみたことがありません。
でも、意外と違和感なく聞けて、公太さんの歌も素晴らしかったです。
敏明さん残念で辛い思いでカーテンコールに臨んだのでしょうね。
◇そして驚いたのは、カルメンが現代劇になっている演出。
アレックスオリエさんという斬新な演出をすることで有名な方が、カルメンを現代のロックシンガーという設定にしてあります。
セットなども現代を象徴するような凝ったものになっています。
個人的に言うと、この設定には少し無理があったような気がします。
ホセの仇役のエスカミーリョはそのまま闘牛士のままですし、カルメンはオペラを歌うのにロック歌手と言う設定というのはどうかと(笑)
それに主役のステファニードウストラックはカルメン役では有名な方だそうですが、
バックダンサー役らしき女性との
ロックコンサートシーンは動きが?で
ちょっと笑ってしまいました。
彼女はとても個性的なカルメンで、背も高くスタイルもよく歌唱も迫力満点。自由奔放な彼女なりのカルメンを魅力的に演じていました。
◇エスカミーニョ役のアレクサンドドハメル
体つきも大柄で衣装もとても似合いカルメンと並ぶと釣り合いがとれていました。もともとこの劇の中では、人気者の闘牛士の役なのですが、
今日はちょっと喉の調子が悪かったのかなと思います。
前日に歴代の名バリトンが演じるエスカミーニョを見てしまったので、期待が大きくなってしまったのかもしれません。
◇ミカエラ役の砂川涼子さん
ホセを愛する可憐な女性を演じて、見事な歌唱。素晴らしいソプラノです。
◇全体を通しての感想なのですが、私は日本人とヨーロッパの人とが、混合で演じるオペラを初めて見たので、
どうしても違和感が残りました。
大体はヨーロッパの方やるオペラをヴェローナやスカラ座で見たり、日本では来日公演なので出演者もみなさん外人、また日本人だけで演じるラボエームも見ましたがそれも素敵でした。
ですが今回のようにカルメンとエスカミーニョはフランス人、ホセとミカエラとほかの人物は日本人となると…
カルメン役はとても背が高く手足も長く演技も大きい。
それに対してほかの日本人は胸板も薄く小さく演技も小さい。
演技の質が違います。
歌は日本の方もみんな凄く上手で素晴らしかったので、外人だけか、日本人だけで演じたら、感動的になっていたのではと思いますが、
カルメン自体、あまり日本人が演じるのに向いているオペラではないですよね。
ただ音楽、照明、衣装、背景は素晴らしく楽しいオペラでした。



