ようやくハードな出張から帰ってきました。

 

先週から

町田、町田ー博多、博多ー新潟日帰りー東京ー大阪ー広島と仕事が続いたのです。

この2週間以上風邪をひいて体調が悪いのにこのスケジュールですから、体力を消耗しないように展示会以外は一切外出もせず、

マスクをしておとなしくしていました。

喉のほうも最悪で、声を出すと余計悪くなって歌は歌えない状態。

仕事で喋らないわけにはいかないので、ホテルに帰ってからはほとんどしゃべらず。

一人ですからしゃべる相手もいませんが(笑)

おかげ様で無事に出張をこなすことができ、そのうえ声も治ってきました。

 

今日は久しぶりに発声練習から入り数曲練習しましたが、楽しい!

こんなに楽しいと思ったことは初めてです。ずっと歌えなかったからなのですね♪

歌いたい曲が山ほどあるので何から覚えていくか悩むくらいです。

それから、ちょっと嬉しいことがありました。

 

Vincenzo君というイタリアにいるお友達が、前から「薫子がCDを出したら絶対買うから」と言ってくれていて

私の唯一のイタリア人のファンなのですが(笑)

今日、私の歌を携帯で撮ったのをドゥルベッコさんという画家の方に見せたら、

彼が感動して泣きだしたと言うのです。

もちろん、お世辞の上手いイタリア人のこと、そんなに本気にはしていないのですが、

とても光栄で嬉しいお話です。

私なりに分析してみると、まず日本人のカオルコがイタリア語でイタリアの歌を歌ったということもポイントが高い一つの要因だと思うのですが、イタリア人には私のような声の人が居ないのではないかと思います。

 

イタリア人は声帯はしっかりしていてもともと声も大きいですから、オペラの歌唱に向いている人種です。

日本人でも、イタリアにオペラの勉強に行くような人は大抵イタリア人並みの声量とかがあったりしますので、

私の声はイタリア人から見るとか細い(笑)繊細な声に聞こえるのではないでしょうか。

 

考えてみると、初めてイタリアに行くとき日本からイタリア人の美術評論家の方にお電話したら、

その方に「最初は作品でなく声に惹かれた」と言われました。

 

それからオルシーニ宮で個展をした時も、最後にお礼のスピーチをしたのですが、

テレビ局の方がインタビューしたら、みなさんが「カオルコの詩の朗読が素晴らしかった」と言ってらしたとか(?)

 

私、詩の朗読なんでしてません!

ご挨拶とお礼のスピーチだったのです。

イタリア語があまりに遅くて詩に聞こえたのかしら・・・

 

前に日本のピアニストの方からノスタルジーな声と言われたことがあります。

イタリア人が聞くと繊細でメランコリックな声に聞こえるのかもしれません。

 

何はともあれ、褒めていただけて嬉しいです。

とても励みになります。

 

そして今月は24日クリスマスイブです。

新曲も歌います。

 

どうぞ、お運びくださいね。