今回のバースデイライブで歌わせていただく曲の詳細です。

 

 part 1

1. La Javanaise  ラ ジャヴァネーズ  仏 1963

1962年の夏フランスのシンガーソングライターのセルジュゲインズブールがジュリエットグレコの家を訪れ、シャンパンを飲んで楽しく過ごし、翌日にグレコににプレゼントした曲と言われています。LA JAVANAISEという題は、当時流行っていたジャヴァという民族音楽風を意識したもの。

 

ゲインズブールはユダヤ系の血筋でフランスで生まれ、才能豊かで作詞、作曲、映画監督、俳優などもしています。「夢見るシャンソン人形」も彼の作ですが、全曲がje taimと言う言葉と溜息だけで録音されて発売禁止になった曲を記憶されている方も多いでしょう。

 

 

2.Le temps Des Cerises さくらんぼの実るころ 仏 1866

フランスを代表する曲。歌詞はさくらんぼの実る頃の儚い恋と失恋の悲しみを歌った曲でですが、パリ・コミューンの崩壊後のコミューンへの弾圧、特に参加者が多数虐殺された「血の一週間」を悼む思いを込めて、パリ市民が頻りに唄ったことから有名になりました。

 

 

3.Tables séparées それぞれのテーブル 仏 1976

ダリダが歌ってヒットしたこの曲は抒情的な訳詞によって日本でも人気のある作品です。ダリダは両親ともイタリア人ですが、エジプトで生まれ、10代のころにはミスエジプトに選ばれています。その後フランスで歌手としてデビューし、瞬く間に大スターになりました。だがその生涯は決して幸せとは言えず、最初の夫が自殺、次の恋人のイタリア人歌手ルイジテンコがサンレモの入賞を逃したのを苦にピストル自殺、その後の恋人も自殺し、疲れ果てたダリダ自身も睡眠薬で命を絶ちました。そんなダリダの切ない思いを感じさせる名曲です。

  

4.Parlez-moi Damour 聞かせてよ愛の言葉を 仏 1930

リシュエンヌボワイエが歌い、フランスで初めてレコーデイングされた曲としても世界的に有名な曲です。リュシエンヌ・ボワイエは1903年にパリのモンパルナスに生まれ、歌手を志す前は、藤田嗣治やキース・ヴァン・ドンゲンKees Van Dongenらの絵のモデルをしていました。有名な「カフェにて」は彼女がモデルです。

 

 

 

5.Les Feulles Mortes 枯葉 仏 1945

イヴモンタンが歌い、今や世界中でカヴァーされ今やスタンダードナンバーとなっています。今回はフランス語のナレーションを広川めぐみさんがやってくださいました。実はこの曲、めぐみさんのご両親がよく歌っていたのです。めぐみさんのお母様は歌がお上手で、お父様もとてもダンデイな方で、お二人がよくフランス語を交えてデュエットされていました。

 

 

6.Syracuse シラキューズ 仏 1962

南米のフランス領ギアナ生まれ、12歳の時にフランス本土に移住したミュージシャン・アンリサルバトールが作曲して歌った作品です。彼はカリブ、ジャズ、シャンソン、ボサノヴァと幅広い音楽性を持ち、はじめはギタリストとして活躍していました。シラキューズとはシチリー島のシラクーザのことで、老荘思想を思わせるような雄大な世界がこの短い曲のなかに広がっています。

私はシラク―ザに行ったことがあるのですが、この中で歌われるような歴史を感じさせる素晴らしい町でした。その時この曲を知らなかったのが残念です。

 

 

7.Que Reste-t-il De Nos Amore 残されし恋には 仏 1940

「ラメール」「詩人の魂」を作曲したシャルルトレネが作詞作曲して歌いました。映画音楽として一世を風靡し、美しいメロデイは世界中の人に愛されました。アメリカでも英語ヴァージョンがヒットし既にスタンダードナンバーになっています。シャンソンにジャズを取り入れた初めての作曲家ともいわれています。

 

 

8.La Boheme ラボエーム 仏 1965

シャンソン界を代表するシャルルアズナブール作詞作曲。日本でも人気のある作品です。ラボエームとはボヘミアンの意味で、自由を求め、生活は安定していないアーテストの若者などを示しています。今年9月に94歳で来日コンサートを開催する予定で、ほとばしる感性と生命力には感嘆するばかりです。若いころの恋の思い出を、リアリテイに満ちた詩で表現しています。なかにし礼が訳詞で歌わせて頂きます。

 

 

Part

1. Amore, scusami アモーレ スクーザミ 伊 1964

イタリアのパルレモ出身の歌手ジョンフォスター(本名:パオロ・オッキピンティ)が歌いナポリ音楽祭で6位となった曲です。コンテストの成績は今一つだったのですが、その後大ヒットしその年のナンバーワンセールスを記録した曲しました。フランスではダリダ、アメリカではトニーダララなど世界中でカヴァーされています。しかし彼は10年ほど歌手をやめてしまい、ジャーナリストに転身。なんとその後、雑誌「Oggi」の編集長になったそうです。

 

 

1. Fall in love 恋に落ちて 日 小林明子が歌い「金曜日の妻たちへ」のテレビ主題歌としてヒットしました。小林明子作曲、湯川玲子作詞。

 

 

2. Dont cry out loud あなたしか見えない 米 1979

リタクーリッジが歌い第八回東京音楽祭でグランプリを受賞した曲です。原曲では「泣き叫んだりせずに、悲しみは心の中に秘めて」といった内容なのですがなかにし礼が、情感豊かな訳詞をつけています。

  

4.My luxuary night マイ ラグジュアリーナイト 日

来生たかお作曲 来生えつこ作詞 独特の世界観が表現されています。2010年に旅立たれたしばたはつみさんが歌われました。

 

 

5.Summertime in venice  旅情のテーマ 伊 1955

キャサリーンヘップバーン主演の映画「旅情」の挿入歌。水の都ヴェニスを舞台としたアメリカ人OLとイタリア人とのひと夏の恋を描いた映画です。映画と共に主題歌も大ヒットしました。

 

 

 

6.Lamore ha I tuoi occhi   恋する瞳 伊 1965

サンレモ音楽祭で3位入賞した曲です。当時サンレモは曲イタリア人と外国人が同じ曲を歌い、順位をつけることになっていました。この曲はブルーノ・フィリッピーニと伊東ゆかりさんとが歌いました。どちらのヴァージョンもイタリアでヒットしベスト10に入りました。

 

 

7..忘れな草 伊 1935

「忘れな草」はイタリアの作曲家エルネスト・デ・クルティスによるイタリア歌曲。クルティスは兄のジャンバッティスタと共に「帰れソレントへ」も作曲しています。この曲は1935年のイタリア映画「忘れな草」の主題歌として用いられました。ちなみに映画の主演は、20世紀を代表する名テノール歌手ベニャミーノ・ジーリ。恋人を燕にたとえて、あなたは行ってしまったけれど、その巣が私の心にある。私を忘れないでくださいと歌っています。

 

 アンコール

 

1. Non ho leta  夢見る想い

2. The last Walts ラストワルツ

 

当日の模様やエピソードは徐々にアップします。