【併発・併存②】


先日書いた、吃音に社交不安障害が「併発・併存」すると言われることについてもう少し掘り下げてご説明したいと思います。ただ、書くとなると少し膨大な量になるので、今回は要点のみにさせていただきます。


以下2つの側面より「正しい」社交不安障害と吃音の関係をお伝えしたいと思います。


・概念
・数字、計算式


〈正しい概念〉
社交不安障害とは何か?ですが、ウィキや専門家の書く内容から鑑みると、
・人からどう思われるか?に対して不安や恐怖を抱く様になる(予期不安)。
・人とのコミュニケーションを避ける様になる(回避)。
・発汗、動悸、震え、その他等を伴う(症状)。
から構成されているようです。


つまり、社交不安障害とは神経症の総称(旧対人恐怖症)の様なものと言って良いと思います。


あとは、症状の出る部位によって病名が付与されているということだと思います。予期不安や回避は共通事項ですので、あとは症状の部分をそれぞれの名称に変えたと思ってください。


[症状毎の名称]
・イップス
・ジストニア(書痙)
・痙攣性発声障害
・突発性難聴
・過敏性大腸炎
・緘黙
・吃音
等々


つまりは、「併発・併存」という言葉を敢えて使うのなら、社交不安障害は、吃音を「併発・併存」することがある、が正しいと思います。(※順不同)


つまり、吃音は社交不安障害の内数・内訳であるということです。


吃音の中に社交不安障害が何割か存在する、は間違いで

社交不安障害の中に吃音が何割か存在する、が正しい認識と思われます。




〈正しい数字・計算式〉
社交不安障害の有病率は一説では13%の様です。13%の内訳として症状の出る部位毎に名称が付与されていると思われます。


例えば、
分母を100人としますと、13人が社交不安障害を発症するということになります。

13人中
・1人が吃音を発症
・0.5人が緘黙を発症
・数名がイップスを発症
・数名が書痙を発症


足して合計すると13人になるということと考えるとしっくりきませんか??


以上が社交不安障害と吃音の正しい関係です。ただ、あくまで個人的な意見ですので、あとは各々の判断に委ねます。


詳しくは http://oriental-stuttering-treatment.com/74057/?p=1698&fwType=amb