バレエを踊る。
バイオリンを弾く
ピアノを弾く
フルートを吹く
本を読む
料理を作る
これらの動作の原型とは何だろうと考える。
目的を考えると、原型から離れていってしまう。
自己実現のため、発表会のため、バレエを踊る。
上手に未来の自分を夢見て、バイオリンを弾く
口の運動のため、フルートを吹く
知識を得るため、本を読む
食べるため、○○さんのため料理を作る
演奏家は色彩豊かに音を鳴らしていく。鳴らしていくのか。音を置いていっているのだ。
人々の耳のそばまで。消えていく音が消えぬ前にまたそっと。美しい層が重ねられていく。
バレエも人々の目に動きを一瞬、一瞬とどけにいく。その残像が消えぬまに次の動きを。
消えてていく残像が消えぬ間にそっとしなやかに。その全体の動きが美しく重ねられていく。
本を読む。文字が脳の中にイメージを描きだす。早く読むと文字づらだけを追っている。
印象に残るイメージがより鮮明に脳に刻まれて、後から思い出すとそのイメージだけが浮かぶ。
言葉をしぼりだして説明しなくてはならない。
上から下に降りてきて言葉を探す。その作業こそが編集。