映画『セヴァンの地球のなおし方』 | Un poisson rouge

映画『セヴァンの地球のなおし方』

1992年の国連環境開発会議(リオサミット)で、後に「伝説のスピーチ」と称されるスピーチを行った若干12歳のセヴァン・カリス=スズキが、大人になり、一児の母になった。

その現在の彼女の姿、そしてリオサミットでのスピーチの映像がところどころに散りばめられ、フランスや日本で、地域に根付いた環境活動や、農業を行う人びとの姿を追ったドキュメンタリー。

語られる説明は多くないのだけれど、映像美が際立っていた。日本は福岡県で合鴨農法を営む古野氏の農場で、合鴨のひなたちが人の手から田んぼに飛び出していく様子。フランス・バルジャック村で、木漏れ日の下で有機野菜の給食を食べる子どもたちと村長。


農業国である一方で、多くの原発を抱えるフランスの問題も。有機野菜の給食を出す、バルジャック村の40キロ先には、原発が稼働し、もうもうと煙を吐き出しているのだ。

原発に、遊ぶ子供の絵が描かれているのも皮肉である。


合鴨農法の古野氏が、たくさん実ってしなって垂れた稲穂と、あまり実らずしなっていない稲穂を見せて、人にたとえてこんなことを言っていたのが何だか面白かった。

「実らないのはいばっていて、実ったのは謙虚なのです」




セヴァン・スズキのことばがとても正直で、腑に落ちる。

「こんな言葉をよく耳にします
“母なる自然を守り地球を救わなくては”
気持ちはわかりますが、私の考えは違います
地球は自力で生き残れる
私たちが望むのは幸せで健康な生活です
大切なのは生活の質と健康、そして子供なんです
だから私は自己中心的に自分たちを、
どう救うかを考えていきたい」(パンフレットより)


ストイックではなく、自然に、
また、自分の子どもにどんな世界を残したいかという視点で、
自己中心的に幸せを考えると、遠くより近くのものを、
有機野菜や環境に配慮された製品を、となるなあと、
字幕より、ときに美しい映像ばかりに気を取られ、
きれいだなあ、おいししそうだなあと思いながら(笑)、そんな風に感じた。



映画『セヴァンの地球のなおし方』ホームページ
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