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のんびりギターな日々

夏樹が手にした石の中に、見覚えのある景色が映りました。
中には、和葉と夏樹が映っていて、笑いながら駆け回る姿が映っていました。
「ほら、ここには色んな人の思い出が流れるんだよ。これ、小さい頃遊んだ時のだね。」
「あ、このあと確か私転ぶんだよね…あっ転んだ。そうそう、この時結構痛かったなぁ。」
ほんのり輝いて、思い出を映す小石を二人で見ながら笑いあいました。
その後も、他の人の思い出を覗き見ました。その中にはたくさんの人がいて、嫌な思い出も良い思い出も、たくさんありました。
そうして歩いていくと、何やら石を集めている人たちと出会いました。
彼らは背に籠を抱えて、石を見ては捨て、見ては捨て、稀に感心したように石をじっと見ては、籠に入れるのでした。

「すみません。」
和葉は、彼らの中の、リーダーのような男に声を掛けました。
「あれ、こんな所で他の人に会うなんて珍しいですね。どうしましたか?」
男はまるで学者のような、ただその顔は殉教者のような穏やかな表情を浮かべていました。背はやけに高く、細身で、薄幸そうな男でした。
「あの、みんなここで何をしているんですか?」
「石を集めてるみたいですけど…。」
男はああ、といいながら、
「この河原の石達にはたくさんの人の思い出がつまっているだろう?その中でも、綺麗なものを見つけているんですよ。」
「どうして…?きれいなものだけ?」
「僕たちは答えを探しています。どうしたら人として綺麗に、幸せに生きられたのだろう?どうしたら、人を幸せにできるだろう?どうして僕たちはそうできなかったのだろう?どうしたら、次にそれを生かせるのだろう?その答えを見つけるために、僕たちは探し続けるのですよ。」
男が興奮したようにしゃべり続けた言葉を、和葉はあまり理解できませんでした。

きれいなものだけ?次に生かす?
わからないでいる和葉の横で、夏樹は何かを深く考えているようでした。


「そろそろ行こうよ。他のとこ見てみたい。」
じっと考え込んでいた夏樹は、ふとふっきれたかのように明るく和葉に言いました。
「うん、そうしよ。もっと面白いとこあるかも。」
「もう行かれるのですか?なら、この川の上流に行くといい。星の湖があります。」
男がそういって取り出したのは、星座板でした。宝石と黒曜石でできたそれは、とても美しく、現在位置は光で示されていました。
「お兄さん、ありがとう。じゃあ、いこっか。」
「うん。」
そういうと二人はまた、風のように駆けていきました。




そうしてついた先には、確かに湖が広がっていました。
その湖はとても青く、時折波立つときらきらと、川と同じ燐光をあげるのでした。
また、常に星のような輝きをたたえ、ほんのり輝く草花と静かに存在していました。
「きれいだねぇ。」
「うん、そうだね。」
和葉は、目の前に広がる景色に、思わず震えるのでした。
まるで異次元にいるような…自分が死んでしまったような感覚がして、怖くなったのです。
夏樹はそんな和葉を気にも止めず、ざぶんと湖に入っていきました。





電池が危機だからちょいきるお。