観てきました。
渋谷で上映されてます
25~26年前の事件なので、若い人には知らない人もいるのかなと思いますが、当時は報道が凄かったです。
メディアが過熱報道した理由の1つに、当時、容疑者の被告がメディアに向かって、ホースで水をかけたってのが大きかったと思うし、TVや週刊誌では象徴のように報道されてました。
事件の詳細は省きますが、状況証拠から犯人として疑う余地がないとされ、本人が無罪を主張しているにも関わらず、死刑判決が出た事件です。
で、このドキュメンタリー映画ですが、冤罪を主張している根拠を並べているものになります。
元ネタ?はYouTubeで公開されているものを再編集したような構成になっており、目新しい事実はほぼないので、YouTubeで観ても問題ないですが、映画館で集中できるって部分はあると思うので、興味のある人はって感じです。
自分はこの事件が冤罪なのかどうかはわかりません。
この映画をみたからと言って、これは冤罪だと思うほどの強い根拠は感じませんでした。
一方で、判決が正しいと決めつけるのもどうかなと思ってます。
一番疑問なのは犯罪の動機ですよね。
まあ、言われてるように村八分のようにされ、陰口を叩かれて、事件当日も邪魔者扱いされ(けど、なんでやらないの?って言う矛盾言動する人っていますよね。つまり嫌いな人って事なのかな?)、少しこらしめてやろうと思ってやってしまったら、まさかの死者が出てしまったってのが有力らしいけど、本当にそうなのかはわかりません。
法的にはもう終わった事件ですが、再審の可能性は0ではなく、新たな証拠がみつかればって所ですが、なかなか厳しいですよね。
一方で裁判自体が犯人を決めておいて、そこに証拠を結びつけている感は否めません。
もっと直接的な証拠をしっかりと見つける事も警察はできたはずです。
例えば使用されたヒ素の特定、ヒ素を入れていた紙コップの特定などなど
難しいと言う人がいるけど、難しいからこそ特定すべきだし、難しいから適当で良いとはならないし、それこそ、その程度の精度で犯人を特定するのは横暴と言われても仕方がない。
だからこそ、難しい事をやらないといけないし、証拠として充分に耐えられるものにしないといけないはずです。
この事件の判決に至るまでの証拠は、その難しい事にチャレンジしてなくて、あらゆる緩い状況証拠をたくさんつなぎ合わせて、しかも都合の良い事ばかりをつないで事件を説明したって所が問題。
都合の悪い、つまり、検察のストーリーに適さないものは全て排除されているから、このような冤罪説がでてしまうと自分は思います。
いや、検察がいくらそんな事をしても司法は独立しているからと言う人もいますが、日本の検察を司法の関係、そしてこれまでの判決結果をみると、司法は検察の言い分をほぼほぼ鵜呑みにして判決を出している事がわかります。
そして、再審には応じない(応じにくい)のも日本の特徴。
少し話がそれてしまいましたが、興味のある人は是非、映画館で。
YouTubeでも同様の情報は得られますが・・・
こちら