<オリハルコン>山下健一公式ブログ -383ページ目

[夢は語れ……]

さいきん、ちょっと長い文ばかりでごめんなさい…。     

    
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「夢」というコメントを、いただき、ちょっとそれにまつわる話?を、

[太平洋は学校だ!]の 「夢は語れ」

の中から抜粋してみたよ

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僕にとって、船を買うということは、先が見えないほど、遥か遠い夢だった。


貯金どころか、電気も給料もない山暮らしで、食べていくのをどうしようかという状態の僕たちの


夢を聞いて、人は本気と思わなかったのも無理はない。



本人にとって、大きすぎる夢に向かい、歩き続けるという行為は、人の流れから外れて、果てしな


い砂漠を歩き続けるような孤独を感じることがある。


しかしそんな砂漠で、ふと同じように歩き続ける人の存在を感じ、とても勇気つけられることがある。


今では古い付き合いになる坂井さんとは、そんな砂漠の中で偶然知り合った。




少年の頃、お父さんの影響で、学校教育に強い関心を抱くようになった坂井さんは、いつしか


本気で、「学校をつくりたい」という夢を抱くようになった。自分からは語るこおとはないが、彼は夢


の実現のために努力を重ね、東大の教育学部を卒業し、今はフリーの家庭教師などをしながら、


当時の夢を大切に、時に自然の中で、時に街中で、自分自身を見つめながら、教育についての


勉強を続けている。



新緑の頃の三倉岳は、一斉に咲いた淡い緑の中に、ポツンポツンと薄紫のヤマツツヂが調和して、


この地方独特の色彩がとてもみずみずしい。




周りはそんな風景だというのに、「夢」に向かってあるいているというのに……、僕は「夢」という


砂漠の蓄積した疲労の中で、無限の砂に足をとられて疲れ果てている。


つぎの一歩を踏み出したところで、「夢」が近づいてくるとは思えない。



こうしている間にも、心の中で強い光を放つ「海の碧」という夢の結晶が、吹きこんで来る砂の粒子


に少しづつ埋もれはじめている。



そんなある日の午後、深い緑色のワーゲンがが小屋の前にとまり、懐かしい坂井さんの顔が現れ


た。静まりかえったキャンプ場を共に歩き、木々の間から三倉岳の花崗岩が見えるいつもの場所に、

ドーム型のテントのフレームをゆっくりと組み立てながら、坂井さんはいった。



「夢は語れ……。夢が遠すぎて見えないようなときは、聞いてくれるひとにはどんどん語ってく


ださい。」そしたら気がついたときは、夢のほうから近づいてくるものです。あと6年もしたら、山下


さんは絶対に船が買えます。信じてもらっていいですよ、本当に……。」



そんな根拠がどこにもないのは、僕自身が一番よくしっている。



しかし、真顔でそういう彼の言葉には、妙に説得力があり、不思議なほどに心にしみ込んでくる。



彼は、見失いかけた夢の方角と位置と一口の水を、そっと置いていってくれた。




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アラスカへの出航準備に、ヨット造船所(倉橋島のマリンクラフト風の子)へ坂井さんとやってきたよ

御床浦神社セーリング参拝・お礼のメール




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冒険ネコのブログ 御床浦神社をあとに、ヨットにもどるカヌー2艇


昨年のクリスマスの日に、御床浦神社にクルージング参拝を申し込んで下さった


山本ご夫妻から、お礼のメールをいただきました。



とても良いことばかり書いてくださり、もったいない限りですが


ご夫妻の、<オリハルコン>での活動への応援のお気持ちということで、     


「活動内容を今後、文章にして提出するようなことがあれば、


参考として添えて頂いてもいいです」との言葉をいただきました。



ブログのやり方を教えてくれ、段取りしてくれた舞ちゃんに読んでもらったら、


「活動の雰囲気や考え方が伝わるから、僕のかいた返事を含め、


ブログにアップさせてもらったらいいんんじゃない?」とのことで



山本さんにも了承を頂き、冒険ネコのブログちょっとはずかしいけど、


アップさせて頂くことにしましたよ。 



                       小雪舞う宮島対岸→

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山下健一さんへ


 小雪が舞う12月25日、少し肌寒い日に心温まる「オリハルコン」に乗船させていただき、誠にありがとうございました。


このツアーを振り返って、私たち夫婦が感じたことを思い付くままに書かせていただきます。


 

天気予報では、少し波は高くなる可能性があると報道されていました。私たち夫婦は、今回出航できる可能性は、かなり低いのかなと感じながら岐阜県から広島県大竹市に向かいました。


 
冒険ネコのブログ 現地に到着すると、早速打ち合わせをするということで、山下さんのヨット「オリハルコン」の船内で話が始まりま
した。


港に停泊している船内は、別世界!小雪が舞う寒さのことなど忘れてしまうくらい大変温かく、快適な空間でした。


最初は慣れていないせいか、波の揺れや風の向きによって船首の方向が変わることが気になっていました。


しかし、山下さんが話してくださる安芸の宮島の様子や季節ごとに変化する宮島の美しさの話を聞いていると、心の中まで温まり、波や風によるヨットの揺れは、ゆりかごの中にいる心地よさに変わりました。


 天気の変化が心配なため、山下さんが危険だと判断したら、途中でもこのツアーを中止することを確認した上での出航となりました。



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当たり前のことかもしれませんが、お客さんの安全を最優先させる山下さんの優しさと責任感を感じました。

さらに、出航する前に、ライフジャケットの装着の仕方、ヨットのデッキでの立ち位置など安全面に配慮した説明をしていただき、安心してこのツアーに臨むことができました。

 いざ御床浦神社に向けて出航してみると、私たち夫婦の願いが通じたのか、風はおさまり、波が穏やかになり、小雪が少しちらつく程度になりました。



さすが神が宿る宮島だなと感じずにはいられませんでした。また、風の流れを読み、水深を確認しながら、牡蛎の養殖のイカダ近くを航路として選択し、目的地に向かう山下さんの姿に、ヨットで太平洋一周をなし得たプロの姿をみることができました。


 普通、御床浦神社参拝は、なかなか叶わない夢です。何か大きな神事があり、一員として参加するチャンスに恵まれない限り、近くに近寄ることすら叶わないことです。



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海の匂い、ヨットの帆に当たる心地よい潮風の音を聞きながら、御床浦神社近くに無事到着することができました。

水深計を見ながら錨を降ろす場所を決め、無事ヨットを停泊させることに成功しました。


よくよく考えてみると、風の力を借り現地に赴く「ヨットツアー」って『とってもエコ』だなと思いました。


さらに言えば、自然を壊したり、汚したりすることなく、環境を守るために配慮されたツアーだなとも感じました。


 ヨットから御床浦神社までは、1人1人カヌーで移動となりました。

今まで、私たち夫婦は、川と海で少々カヌーに乗った経験はあるものの操作に関して不安で一杯でした。


山下さんの指示のもと、最初にカヌーで移動を開始したのは、私でした。1人用のカヌーに無事乗ることができましたが、不安を拭い去ることはできませんでした。


山下さんの的確な指示と安全面に配慮された温かいアドバスなどのサポートのおかげで不安は解消され、安芸の海に目を向けることができました。


すると今度は、自然の雄大さや美しさが目に飛び込んできて、自然と一体になることに喜びを感じことができました。そんな気持ちのまま、御床浦神社に上陸することができました。


次に移動してきた妻の顔をみると、ニコニコと微笑んでおり、きっと私と同じ想いでカヌーに乗っているのだと確信し

ました。


念願であった御床浦神社を無事終えることができました。神社の象徴である亀甲の岩の間に落ちているゴミを拾っていると、山下さんが「ありがとうございます。」声をかけてくれました。


普通の方なら、ゴミを拾っているんだなとしか思わないはずなのに、地元の自然を愛し、大切にされている山下さんならではの言葉だなとしみじみ感じました。


 無事に港に戻ってからは、山下さんの生い立ちやアラスカの雄大な自然の話を聞き、感動するばかりでした。アラスカの熊や鯨の話を聞いていると、共生の大切さや地球の上に住む一員としてのあるべき姿を学ぶことができました。


さらに、命の大切さ、生命の営みの素晴らしさを学ばせていただいただけでなく、普段忘れがちの大自然の豊かさを目の前ある安芸の宮島の海を通して教えていただきました。本当に、感謝、感謝です!!


 最後に、山下さんの夢をあきらめず、常に前に向いて生きておられる姿を手本として私たち夫婦も成長していきたいと考えております。

どうぞ、これからも長いお付き合いをお願い致します。


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そして、このツアーの素晴らしさが理解され、

多くの方に体験していただく中で、

安芸の宮島の自然の豊かさを感じ、

自然を大切にする心を培って欲しいと心から願っております。            

                             岐阜   山本 学 より




                     山本さん

先日はこちらこそありがとうございました。


まだ、スタートしたばかりで、「原野の掟」からずいぶん離れていましたので、

「自然」の霊気や声が聞こえ、感じれるように心を澄ましておきたいと

願うのが精一杯な現状ですが、


山本さんご夫妻の波動は、

僕のそんな想いに天からの追い風のプレゼントのようで、

大変ありがたく、元気をいただいています。



宮島の海と森の気配や霊気、風の中にも存在するであろう時間を越えた魂、

神さまに感謝したい気持ちでいっぱいです。


山本さんご夫妻の波動は、僕がこれまで大きな自然から感じさせてもらった

ものと、ぴたりと一緒で、なんだかなつかしい気がしました。


自然での体験を追い求め、行き着くところまで、海原を帆走ってみたくて、

太平洋を渡ってみましたが、たどり着いたのは、人の心 でした。


そして、そんな人の心にふれた時、「海」を感じてしまうのが、不思議でした。


海ってなんなんだろう…と、水平線の真ん中の波の中で考えていました。


いつからか、海とは、心” のようなもの(のようにわからないもの)


人の心は、本来、海とつながっていた…と思うようになりました。


人はいつのまにか、堰をたくさんつくり、自分と他人、人と自然を

別のものとしてとらえるようになったきがしますが、


本来は、おなじ海の水が、潮の満ち引きとともに、人の心に出入りして、

こころの水も、つながってたんじゃないかとそう思うようになりました。



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 山本さんの心に触れ、そんなことを思い出すことができました。


 ほんとにありがとうございます。

 今後とも、どうぞよろしくおねがい申し上げます。   

                              感謝    ヨット<オリハルコン> 山下健一        






冒険ネコの自己紹介




きょうは、この機会に、冒険ネコの由来”というか、自己紹介を書いてみるよ。


ネコでないみなさま、これにこりずに、またブログに遊びにきてね。






<冒険ネコの自己紹介>

ぼくは、もともと普通の家ネコだったんだ~。


ある日テレビで、ロッキー山脈に暮らすオオヤマネコさん親子の
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ドキュメンタリーをやってたんだ。



ぼくは、ロッキーの自然やオオヤマネコさんの太い腕や強さに憧れて、


ロッキー目指して旅にでたんだよ。



そしてある日、何日も雨に打たれて体が冷え切って意識がなくなり、


道端で死んだように動けなくなってたのを、日本からヨットで旅していた


山下さんに偶然助けられたんだ。



ヨットの中で2日間暖めてもらい、ようやくミルクやチーズが食べられる


ようになった。



山下さんは、ぼくを一緒に旅に連れてくつもりだったと思うけど、


少し元気になって大地に降ろしてもらったとき、草のにおいや鳥の


羽ばたく音に感動して、ぼくはほんとに突然元気になって、


反射的に飛び跳ねながら、山のほうへ夢中で駆け出してしまったんだ。

森や岩、水、毎日すべてが新鮮だった。そんなある日、


ぼくは何かの動物に食べられちゃったんだ。


そして、見えない姿のまま、カナダ西海岸まで旅してた山下さんの


ヨットに、ひょっこり顔を出したのさ。



それから、山下さんの心の中に住んで、他のヨットが気がつかない


危険を教えてあげたり、時間を遡り、水晶を探しに山を登りはじめた


頃の、子供の山下さんとずーと一緒なんだ…。


みなさん宜しくね。



(ネコを助けた話は、ノンフィクションだよ)


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                                 アラスカからカナダへの峡水道を旅する<オリハルコン>