ずっとお城で暮らしてる
姉と伯父とメリキャット
以下、あらすじです。
18歳のメリキャット(メアリー・キャサリン)は、田舎町の丘の上にある大きな屋敷で、姉と伯父と三人で暮らしています。
美しい姉・コンスタンスは過去のトラウマから敷地の外に出ることができず、伯父のジュリアンは身体が不自由で、車椅子生活をを余儀なくされています。
過去に起きた「一家毒殺事件」の現場となった、丘の上のブラックウッドの屋敷に住む彼らを、街の人間は忌み嫌っています。
事件の容疑者となった(のちに無罪放免)長女のコンスタンスが両親を殺したに違いないと、今も彼らは信じているからです。
それから何年も経っても、町の人々はいまだに彼女たちを、そしてブラックウッドの屋敷の住人を、忌まわしいものであると決めつけています。
電話もない屋敷にあって、家の中でただひとり、妹のメリキャットだけが週に一度、毎週火曜日に町に買い物へ出ます。
屋敷の門を開け、勇気を出して買い物に行くたび彼女は、町の人々の心無い視線や、中傷にさらされます。
町から帰ると彼女は他者からの悪意から身を守るため、「魔法を使って姉と屋敷を守る」という妄想に浸ります。
しかし、大キライな町に買い物にゆくのも魔法を使って屋敷を守るのも、それはすべて愛する姉・コンスタンスのため。
美しい姉と物静かな伯父と自分の、三人で暮らす静かな生活をメリキャットはこの先も、ずっと守れると信じていました。
ある日、「従妹のチャールズ」が屋敷を訪れるまでは。
帰らないチャールズ
パッと見、「白雪姫」のような華やかなコンスタンス。
料理上手で、母親のように妹に接していますが、一方でお金の価値を知らないなど、浮世離れしたところがあります。
妹のメリキャットは、姉とは対照的です。
きつく編んだおさげ髪に質素な服をまとい、化粧っ気もなく、18歳という年齢にしてはずいぶん落ち着いています。
知的で物静かなジュリアン伯父さんの趣味は、回想録をまとめること。
過去に起きた「一家毒殺事件」によって巻き添えをくらい、生命だけは助かりましたが、それがもとで身体が不自由になり、そのせいなのか時々、記憶が混乱します。
ある日、買い物に出かけたメリキャットの留守中に、「イトコである」として屋敷に入り込んできたのがチャールズです。
「ホントにイトコなの?」と思うくらい、彼は、ブラックウッド屋敷の住人とは雰囲気が似ていません。
伯父・姉・妹の三人の静かな生活は、強引でずうずうしいチャールズ(何しろ、屋敷から帰ろうとしません)の登場により、バランスが崩れ始めます。
そして、見ているこちらもチャールズに対し、「帰ればいいのに」と思ってしまうんですね。
ほんとうの不幸とは
しかし、よく考えてみれば。
若く美しい娘さんが、屋敷と言えど一日中家にいて、一歩も外に出ず、他者とまったく交流しないというほうが、本来は不健康なはずです。
父に似た面差しの、ハンサムなチャールズに、徐々に確実に惹かれ始めるコンスタンス。
彼は確かに強引であり、その屋敷の財産が目当てで入り込んできたとしか思えません(だからかメリキャットは、最初からチャールズがキライ)。
しかしここ何年も変化のない日常を送ってきた、このブラックウッドの住人の生活を変える上では、必要な存在であったといえます。
完全なネタバレはしないでおきますが、ラストまで見て「これが、いちばんいい結末かも」と思いました。
人をほんとうに不幸にするものとは、もしかしたら「変化をおそれる」ということではないかと思います。
それを受け入れられなければ、「停滞」してしまいますからね。
誰よりも姉を愛し、姉との生活を何よりも望むメリキャットの中にこそ、この「変化をおそれる気持ち」という恐怖があったことは明白です。
何しろ、魔法を使って屋敷と家族を守ろうとしていたくらですから。
おそれるからこそ、のちにその「おそれと同じ種類(同種)の出来事」引き寄せてしまったのだと思います。
「こうなったらどうしよう」という不安や恐怖は、この「どうしよう」のあたりに実は、喜悦が隠されています。
つまり、口ではイヤだイヤだ言いつつも「こうなったら、どうしよう♪」ということになってしまうんですね。
だから叶ってしまうんですよ。
「○○になったらどうしよう!」➤「ああやっぱり!」「だから言ったのに!」という経験、ありませんか?
ですので、不安が起きたりしたら「そんなことになったら、あんなことになったら」と不安になる感情に対し、「うんうん、そうだよね。怖いよね」とまずは共感してあげることです。
そして恐怖や不安には、こちらのアコナイトがおススメです。
恐怖や不安、怪我などのショック、ホラー映画を見た後の「イヤな気持ち」に。恐怖や不安を心身に残さないことが大切です。
こちらは、ゾクゾクする風邪の引き始めにもいいですよ。
そしてこちらは、その名もズバリ「サポートφOsore(おそれ)」です。
日常がストレスだらけで、不安にさいなまれることが多いですとか、失敗を恐れて挑戦できないことがあるなど、そうしたことがある方に。
500ミリのペットボトルのお水に10滴たらして、一日かけてチビチビお飲みください(まずは、一週間続けてみてくださいね)。
心の中にある「恐れ」「怒り」「悲しみ」などの感情は、湧いたらすぐに、レメディで対処するのがおススメです。
そして「なんでさっき、あんなに怒っちゃったのかな?」とか「あんで、あんなに悲しかったんだろう?」と、他者の言動によってざわついた心を癒すことがまた大切です。
傷ついた心をケアしないでいると、「しょっちゅう同じことで悩まされる」ということになりますから。
インナーチャイルド癒し、大切ですよ♪






