三日月と地球照(月が金星、木星に接近も見頃)

22日の月は、新月の日を1と数えて3日目の月、つまり古くからの言い方では「三日月」です。創作物に描かれた三日月は、実際より太く表現されることが多いかもしれません。この日、本当の三日月の姿を実際の空で確かめてみませんか。

三日月のような細い月では、月の暗い部分がうっすらと見えていることがしばしばあります。これは、太陽の光が当たっていない部分(月の夜の部分)が地球に照らされているためで、「地球照(ちきゅうしょう)」と呼ばれています。地球照は、月が細いときによく見えます。

                                                           国立天文台HPより引用    

 

地球照とは

    月の欠けている暗い部分がうっすらと見える現象のこと。これは地球(の昼側)で反射した太陽光が月に届き、月(の夜側)で再び反射した光を、地球の夜側で観測しているものである。地球照を肉眼で最も観測しやすいのは、新月前後の月の輪郭が小さいときである。この時期は月から見た地球は昼の部分が多く明るいので地球から月に届く反射光が強いことに加え、月の輪郭が小さいのでまぶしくなく月の暗部が見やすいからである。地球から月に届く反射光は新月の時(月から見て地球全面が昼)が最も強いが、新月は太陽と同じ方向なので肉眼では見えない。ただし、皆既日食時には地球照により月面の模様を観測することができる。
地球照の明るさは、地球のアルベド(反射率)に影響を受けるため、これを使って地球の平均的な雲量の変動などを調べる研究が行われている。

          「天文学辞典(日本天文学会)」と出典を引用。

 

 

2月下旬から3月上旬ごろ、夕方から宵の西の低空で、宵の明星の金星と木星が大接近して見える。

最接近は3月2日ごろで、0.5度(満月の見かけ直径程度)まで近づく大接近。