犬が激しい嘔吐や血便などを繰り返し、致死性が高い「犬パルボウイルス感染症」が沖縄本島全域で流行している。
県獣医師会小動物部会のまとめでは、今年三月から十二月十二日までの約九カ月間で百四十五件の発生を確認。前年度と比べ、三倍以上に増えた。近年、他県で流行した例はなく、沖縄特有の現象という。獣医師らは放し飼いや捨て犬の多さ、予防接種率の低さなど、県内の劣悪な飼育状況を流行の要因に挙げ、ワクチン接種による予防を呼び掛けている。(田嶋正雄)
犬パルボウイルス感染症は感染した犬との接触、嘔吐物、便などを介して経口感染する。原因ウイルスは消毒薬や熱、環境への耐性、感染力が強く、犬の体外に排出されても長時間生き延びるため、感染が拡大しやすい。散歩しただけで感染した例もある。
嘔吐、血便を繰り返して衰弱する腸炎型と、子犬などの突然死を引き起こす心筋型がある。七―十日の潜伏期間後に発症、直接的な治療法はなく、かつては「犬コロリ病」とも呼ばれた。人間には感染しない。
発生件数は本島内の五十五動物病院の報告を、県獣医師会小動物部会がまとめた。二〇〇六年六月から〇七年三月までの四十四件と比べ、三倍以上となった。市町村別(飼い主の住所)では、名護市四十八件、うるま市二十一件、糸満市十七件、那覇市十一件、金武町九件などが多い。
工藤俊一獣医師(48)は「法で義務付けられている狂犬病予防接種率が沖縄は全国ワースト。放し飼いや捨て犬も多く、さまざまな感染症が流行する危険要因がそろっている」と警戒。「治療に来る例は氷山の一角。ただの犬の病気でなく、地域社会全体の問題として考えてほしい」と話す。
親泊宜子獣医師(36)は「抵抗力が弱い子犬などの場合、死亡率が高い。治療より予防の方が経済的。ワクチン接種で確実に予防してほしい」と呼び掛けている。
県獣医師会小動物部会のまとめでは、今年三月から十二月十二日までの約九カ月間で百四十五件の発生を確認。前年度と比べ、三倍以上に増えた。近年、他県で流行した例はなく、沖縄特有の現象という。獣医師らは放し飼いや捨て犬の多さ、予防接種率の低さなど、県内の劣悪な飼育状況を流行の要因に挙げ、ワクチン接種による予防を呼び掛けている。(田嶋正雄)
犬パルボウイルス感染症は感染した犬との接触、嘔吐物、便などを介して経口感染する。原因ウイルスは消毒薬や熱、環境への耐性、感染力が強く、犬の体外に排出されても長時間生き延びるため、感染が拡大しやすい。散歩しただけで感染した例もある。
嘔吐、血便を繰り返して衰弱する腸炎型と、子犬などの突然死を引き起こす心筋型がある。七―十日の潜伏期間後に発症、直接的な治療法はなく、かつては「犬コロリ病」とも呼ばれた。人間には感染しない。
発生件数は本島内の五十五動物病院の報告を、県獣医師会小動物部会がまとめた。二〇〇六年六月から〇七年三月までの四十四件と比べ、三倍以上となった。市町村別(飼い主の住所)では、名護市四十八件、うるま市二十一件、糸満市十七件、那覇市十一件、金武町九件などが多い。
工藤俊一獣医師(48)は「法で義務付けられている狂犬病予防接種率が沖縄は全国ワースト。放し飼いや捨て犬も多く、さまざまな感染症が流行する危険要因がそろっている」と警戒。「治療に来る例は氷山の一角。ただの犬の病気でなく、地域社会全体の問題として考えてほしい」と話す。
親泊宜子獣医師(36)は「抵抗力が弱い子犬などの場合、死亡率が高い。治療より予防の方が経済的。ワクチン接種で確実に予防してほしい」と呼び掛けている。