イヌを飼う上でのマナー違反で、特に問題視されているもののひとつが、ノーリードでの散歩だ。先ごろ、ペットに関するアンケートサイト「ペット総研」は、この「ノーリードでの散歩」に関する興味深い調査結果を発表した。

 同サイトの3択投票コーナー「みんなで投票!」で行われたこの調査では、「愛犬をノーリードでお散歩または遊ばせることはありますか?」という問いに対し、延べ136名のドッグオーナーが回答した。

 もっとも多かった回答は延べ72人が選択した「絶対にしない」だったが、「したことがある」(50人)、「いつもしている」(14人)を合わせると、半数近いドッグオーナーがノーリードでの散歩をした経験を持つことがわかった。

 その際の状況について、ほとんどの経験者は、広い公園や空き地、海岸などで、早朝や深夜といった人気のない時間帯を選んで行っていると語っており、ノーリードが禁止されていることを把握している一方で、「愛犬を自由に遊ばせたい」という葛藤の末、ノーリードにしていることをうかがわせた。

 一方で「絶対にしない」と回答した人では、「イヌを飼う上では当たり前」「イヌ嫌いの人もいるので」とやはりマナーに言及している意見が多かったほか、「リードは命綱」「むやみなノーリードは危険」など、そのリスクをあげる人も見られた。なかには、実際に事故を目撃してしまったという人もいるようだ。

 また、ノーリードだけでなく、伸縮リードを伸ばしっぱなしにした状態での散歩を危険視する声もあった。

 ノーリードでの散歩は各都道府県が定める条例により禁止されており、例えば東京都では「動物の愛護及び管理に関する条例」第九条第一号にドッグオーナーが遵守すべきルールとして明記されている。違反した場合、拘留、もしくは科料が課せられる。

 法律で禁止されている上、交通量の多い場所での交通事故や逸走、対人・対物事故が起きる危険性も高いことをかんがみると、やはりノーリードでの散歩はするべきではないだろう。

 しかし一方で、愛犬が自由に走りまわれる環境を求めるドッグオーナーの存在を無視すべきではない気もする。昨今、ドッグランが増えてきたとはいえ、日常ベースで利用できるのは、近隣に住むごく一部の幸運なオーナーに限られ、圧倒的に数が不足しているというのが現状だ。

 また、前述の通り、ここ数年で急激に普及した伸縮リードを伸ばしっぱなしにして、ノーリードとほぼ変わらない状態で散歩をさせることに対し、疑問視するドッグオーナーも多い。

 ひと言でただ「ノーリード禁止」を謳うだけでなく、ドッグランの増設や散歩のルールやマナーを見直すなど、真に禁止すべきことは何なのか、その上で何を補うべきなのか、今一度考えてみるべきなのかもしれない。