今日は映画パプリカの感想です!!
やっとだよ!
パプリカの記事書きたいな~~と思いを馳せながら情報収集する日々にさよならだよ~!!!
以下からネタバレを含めた映画の感想を書きますので、ご注意ください。
パプリカ
ぱぱっと説明すると、『perfect blue』『千年女優』『東京ゴッドファーザーズ』などの監督、今 敏さんの映画。
今さんの作品の魅力と言えば、鮮やかな色使い、混ざり合う現実と幻……。
見てる側も何が何だかわかんなくなっちゃうようなカオスさです!!!!
パプリカのパッケージを見ればわかると思うのですが、
爽やかさや、感動の押し売りといったものはないです。
DVDでの視聴なのですが、放映したころに、告知を見ていました。
そのときのイメージでは、
【人間の心理の世界を描いた仄かにグロい・エグい雰囲気の映画。
パプリカという、赤い髪の少女である主人公が、ファンタジー世界を駆けまわる!】
と、私が大好きな作品だろうな~という推測。
しかし本当は
パプリカちゃんは“現実”側ではありません。(`・д・´)←?
主人公はパプリカというより敦子、あっちゃんです。
あっちゃんは一つ一つの動きにすごい色気を含んでいます。
敦子の声優である林原めぐみさんの演技力にも感服。
PERFECT BLUEの、追いかけっこのように(こっちは怖い)
パプリカの身の動かし方も、軽やかでいい。
いたずらっ子の妖精みたいで、ふわふわしててさw
挑発するように覗き込んでくる猫目とか、可愛すぎませんか?
*ストーリーの感想
まず最初に【不満だった点】から。
①ストーリーや進行・展開が不自然で、まったくもって理屈で理解できないこと。
何故、夢のなかの存在であるものが現実世界に?
パプリカは敦子で、敦子はパプリカだというのに、
まるで別人のように隣で助言したりする。
これが頭で理解できないから、混乱するのです。
夢と現実の区別がつかなくなったところまでは理解できるが、
現実世界に夢が干渉してきたり、不思議な出来事が現実で巻き起こってることの、
説明をちゃんとにしてほしかったといいますか……。
「アニメだから」といえばそこまでなんだけどね。
②あっちゃんの裸のシーンが多いので、一緒に観ている方によっては気まずくなりますよ!
【満足だった点】
①細部までの映像の美しさ!
パレードのシーンは兎に角、細かくて見ているだけで楽しい!
一コマ一コマ全部みたくなります!
ストーリーについていけなくても、それだけでもう充分だと思えるような映像美です。
②全体的にもう頭おかしくて狂気に溢れてるところが好きでたまらない。
何が現実なのか、幻なのかわからなくなって、
くるくる変わる画面に酔うくらいに混乱して、
もうわけわかんないよね!!楽しいよ!
敦子が、日本人形を追いかけて遊園地まで行って、
柵を乗りこえようとしたら、ベランダに入れ替わって敦子が飛びおりそうになってて……
鳥肌が全身にぶわっと巻き起こりました。
そこからはもう何も信じられなくなって、敦子の行動にびくびくして、
全部が「夢だったら?」ってなってこわかった。
でも、そのハラハラするような感じが快感にもなります。
③序盤の島所長のセリフの不可解さ。
「またそのお話でしたか。DCミニは精神治療の新地平を照らす太陽の王子様です」
このときの敦子の表情がすごいw何言ってるんだこいつ。みたいなw
「ふぅむ。必ずしも泥棒が悪いとは、お地蔵さんも言わなかった。
パプリカのビキニよりDCミニの回収にこぎ出すことが幸せの秩序です。
五人官女だってです!!
蛙たちの笛や太鼓に合わせて、回収中の不燃ごみがふきだしてくる様は圧巻で、
まるでコンピュータグラフィックスなんだそれが!
総天然色の青春グラフィティや一億総プチプルを私が許さないことくらい
オセアニアじゃあ常識なんだよ!!!
いまこそ、青空に向かって凱旋だあ!
絢爛たる紙吹雪は鳥居をくぐり、周波数を同じくするポストと冷蔵庫は先鋒をつかさどれ!
賞味期限を気にする無頼の輩は、花電車の進む道にさながらシミとなってはばかることはない!
思い知るがいい!三角定規たちの肝臓を!
さあ!この祭典こそ内なる小学3年生が決めた遙かなる望遠カメラ!
進め!集まれ!
私こそがッお代官様!!!!
すぐだ!すぐにもだ!!
私を迎え入れるのだあああああああああ
あーっはっはっはっ!!!」
バリーン!(所長が窓から飛びおりました)
頭 が い か れ て い や が る 。
最初は、まだストーリーを理解していなくて、
伏線的なものなのかと思っていましたが
ようするに、このセリフが伝えたかったのは頭がおかしいってことです。
意味があるようで、意味のなしていない言葉。
この語彙の多さには脱帽というか、見習いたいものですね。
④音楽が素晴らしかった。
聞いてるだけでおかしくなりそうなパレード中の音楽。
恥ずかしながら私はこの映画で平沢進さんを知ったのですが、
とても人間技とは思えません。w
⑤声優陣は総じていい印象を受けました。
⑥敦子は最初から最後までモテモテですね。
おっさんから肥満児(……)まで。
しかし粉川が映画のラストシーンさながらにキスをしたところは納得がいかない。w
⑦小山内の、台に張り付いたパプリカの下腹部にぐっと力を入れるシーン。
体内に入った小山内の手がそのまま上に動いて、
パプリカの顔面がぐちゃぐちゃにされて、皮膚がやぶけたと思ったら
そこから、まるでパプリカが皮だったかのように、
敦子が出てくる。
キチガイぶりがすごいというか、私は女なので、子宮が痛かった。
こわかった……。たぶん「ひい」だの「ぎゃあ」だの言ってしまったと思うもんw
それでも、映像の美しさとか発想がすごくて、
好きなシーンでもあったりします!!
*自分用見直しメモ
ストーリー ★★☆☆☆
(物語の奥深さは、原作未読の私には伝わらない部分が多々あり、残念でした。)
映像 ★★★★★
(映像はどこまでも美しいです。鮮やかな色使い、また見たくなります。)
音楽 ★★★★★
(怖いけど、ハマってしまう音楽。とても映像とマッチして良いです。)
キャスト ★★★★☆
(文句ありません。)
演出 ★★★★★
(はっとするような場面、グロくて顔をしかめてしまうようなシーン、面白かったです!)
今さんの作品、他のものも見たいと思いました。
素晴らしい作品だと思います!
さて、こんな映画好きでもなんでもない私の個人的なメモを見て下さりありがとうございました。
<追記>2016-07-01
最後まで読んでくださってありがとうございました。
このブログは2012年、現在から4年前に書いた記事ですが、今でもたくさんの方に読んでいただいております。
しかし当時のネットスラングなどを使用した幼稚な文章だったため、このたび内容を大幅には変えず修正させていただきました。
もしこのブログの解釈にご満足いただけなかった場合は、よろしければ、コメント欄をお読み下さい。
私には考えもいたらなかった考察を書いてくださった方がおりますので、映画の理解が深まるのではないかと存じます。
パプリカは現在でも愛される素晴らしい作品です。
もし次の機会があれば、少しばかり成長したわたしの視点から見たパプリカの感想を書かせていただきたいと思います。
P.S.
動画配信サイトHuluにて、7月1日(今日)から公開開始したみたいですよ!!!!
次の機会っていつ?それは今、この時かもしれません!
パプリカファンの皆様、この機会にぜひ見直して、今敏監督に想いを馳せましょう!