マスターオーガニックコーディネーターのオーガニックブログ

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2014年3月1日に環境や社会に配慮したノルウェー産の養殖サケが、「ASC認証を受けたシーフード」として国内で初めて販売されました。(全国の「イオン」約400店舗で販売/目安:切り身で100g ¥298)

ASC認証は養殖水産物の認証で、消費者にとっては以下のメリットがあります音譜

【消費者へのメリット】
*養殖生産品の原産地や生産手法の情報公開
*追跡可能(トレーサビリティー)
*情報の明確化によって生産者や流通側が、自分の生産品、製品に対してより責任を持つ
*自然環境への負荷を最小限に押さえることにより、食品を通じた健康被害のリスクを軽減


1.なぜ日本で販売がスタートしたのが”養殖サケ”なのか?

実は、世界の水産物全体の半分は養殖水産物!!!!

中でもサケの養殖とその需要の増大が、環境と社会に深刻な影響を与えるとして以前から注目されていました。

現在、世界で流通しているサケの70%は養殖されたもの。
その内の約60%は、ノルウェーとチリの2つの国で生産されています。日本は、この2つの国から養殖サケを多く輸入しています。

2. 環境や社会に配慮しなければいけないのはなぜ?

そもそも世界の水産物の現状はどんな問題を抱えているのでしょう?

私たちの食生活に利便性をもたらした養殖の水産物、この拡大は同時に海洋環境や地域社会に負の影響を及ぼすものとして問題視されてきた面もあるのです。

【水産物(天然/養殖)が抱える主な問題点】
*世界人口の増加や健康志向の強まりによって魚食傾向が拡大し、天然の水産物の漁獲量が頭打ち
*養殖するために捕獲される魚の稚魚や、餌にする天然魚の乱獲などによる漁業資源の枯渇
*海洋環境の破壊や汚染


【養殖の水産物が抱える主な問題点】
*養殖場建設による自然環境の破壊
*排出される汚水や廃棄物、薬品などによる海洋環境の汚染
*薬物の過剰投与
*エサとなる生物(天然資源の魚などを含む)の過剰利用
*養殖された魚が病害虫を自然界に持ち込む
*養殖場から逃げ出した個体が外来生物として生態系に影響を及ぼす


環境や社会に配慮したASCの養殖認証は、上記のような問題を解決する1つの方法です。

少し割高ですが、将来のことを考えると日本でもこういった商品を購入できるようになったのは嬉しいことです。

お店で見かけたら、マークを目安にチェックしてみて下さいねラブラブ

ちなみに私が買いに行った時にはご覧の通り、となりに同じノルウェー産のサケがあるにもかかわらず、からっぽでした・・・汗



【出典】WWF HP
「ASCについて」
「日本初上陸!ASC認証の養殖サケ」
「ASC認証取得に関心のある生産者の方へ」

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