幼少期、長い間、私の心は満たされない・穴の空いた状態でした。
無条件に可愛がってくれた祖父母の死後、いつも不機嫌で怒鳴ったり理不尽なことばかり言う父の
発言・行動に怯え、
玄関を入って父がいると緊張で全身が硬くなりました。
手先を動かすと少し落ち着いた気分になるので
何か書いたり、作ったりするのを好んで
母に買ってきてもらった材料で毎日のように甘いものを作っては
知人に配っていました。
そして、いつしか食べ物は、私の心の穴を埋めるための
道具となることもありました。
甘いものや、しょっぱいもの、そして辛いものは
私の脳や心を一瞬麻痺させて
緊張や心の穴を緩和するものだと
子供ながらに感じ取っていました。
ただ流し込む行為で
一瞬の満たされているという感情を
味わいたいがために
その後、おこる腹痛や胸焼けという後遺症は
心を満たしてくれるという快感に打ち消されていた気がします。