七年ぶりにきいた

受話器越しの君の声は

不器用にお互いを手繰り寄せあっていた

僕らを電話線が繋いでいたあの頃に

僕を連れ戻した

けれども今

そのラインは存在せず

僕の言葉も

彼女の想いも

波となり

粒子となり

夜空の彼方に霧散する

そのことに気付かずに

僕は只々はしゃいでいた